巨人、大逆転負けで連勝ストップ…8回に3投手つぎ込むも一挙4失点、高梨3敗目

○ 広島 5 − 4 巨人 ●
＜24回戦・マツダスタジアム＞

　優勝マジックを「6」としている巨人は救援陣が踏ん張れず逆転負け。自力でマジックを減らすことはできなかった。

　巨人打線は初回、一死から2番・浅野の四球、3番・吉川の右前打で一、二塁とし、4番・岡本和が左前適時打を放ち先制。岡本和はこれで11試合連続安打とした。5回は二死三塁で浅野が左翼線を破る適時二塁打を放ち2点目。6回は先発投手の9番・横川がプロ入り2打点目となる右前適時打を放ち3−0とした。

　3−1と2点差に詰め寄られ8回は、岡本和の3安打目となる左前打、続く5番・坂本の左中間二塁打で無死二、三塁とし、一死後、7番・オコエの遊ゴロの間に4点目。8回までの10安打を記録し小刻みに得点を重ねた。

　先発の横川は投げても、6回6安打1失点（自責点0）の好投。今季3勝目の権利を持ってリリーフ陣にあとを託した。

　しかし3点リードの8回、3番手のケラーが二死一、三塁のピンチで3番・秋山に右前適時打を許すと、ここで阿部監督は左腕の高梨にスイッチ。しかし、高梨は代走・羽月に簡単に二盗を許し二死二、三塁になったあと4番・小園に右前適時打を浴びた。前進守備だった右翼・浅野はチャージをかけたが、本塁送球を焦ったのか打球を後逸。これで三塁走者に続き、同点走者となる二走・羽月の生還も許した。

　高梨はなおも二死三塁のピンチで、5番・坂倉に対するカウントが3ボール1ストライクとなったところで阿部監督は申告敬遠を選択。同時に高梨を諦め、このイニング3投手目となる船迫をマウンドに送った。

　火消しを託された船迫だったが、6番・末包に左前適時打を浴びこれが決勝点。8回だけで一挙4失点となり、高梨は今季3敗目（4勝）を喫した。