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石川県は22日午前の対策本部会議で、輪島市の世界農業遺産「白米(しろよね)千枚田」でのり面の崩落が確認されたと明らかにした。白米千枚田は1004枚の田んぼが連なる棚田で、元日の能登半島地震で地割れなどの大きな被害を受けた。一部は修復作業が進み、3日に稲刈りが始まったばかりだった。
輪島市によると、日本海に面して小さな田が重なりながら海岸まで続く千枚田は「日本の農業の聖地」。その絶景は「日本の棚田百選」や国の名勝に指定され、奥能登を代表する観光スポットになっている。
千枚田は地震の影響であちらこちらに亀裂が入り、土砂で埋まった用水路もあった。地元の住民でつくる愛耕会の会員は被災しながらも、100キロ余り離れた金沢市など県南部の避難先から毎週末戻って棚田の修復にあたり、今年は約120枚の作付けにこぎつけたところだった。【深尾昭寛、小坂春乃】
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