しかし、簡略化された地図の上の矢印をたどるのは、意外と難しいのではないでしょうか? 見知らぬ場所や、複雑に入り組んだ街ではなおさら、どの方向に進むべきか迷うことも多いでしょう。
そんな悩みを解決してくれるのが、Googleマップの「ライブビュー」機能です。AR(拡張現実)技術を活用し、スマートフォンをかざすだけで進むべき方向を映し出してくれます。
Googleマップのライブビュー機能とは
Googleマップで使用できる「ライブビュー」とは、AR技術を活用したナビゲーション機能のこと。スマートフォンのカメラでとらえた現実世界の映像に、進行方向やランドマークなどのデジタル情報を重ね合わせることで、目的地までの経路を視覚的にわかりやすく表示してくれます。開いた地図と現実の景色を見比べて判断する必要もなく、進むべき方向を直感的に理解できるので、複雑な都市部や迷いやすい場所では大いに活躍してくれるでしょう。
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ライブビューの使い方
それでは、ライブビューの使い方を説明します。1.
Googleマップを開いたら、通常と同じように目的地を検索し、「経路」をタップします。続いて、移動手段を「徒歩」に設定。すると「ライブビュー」というボタンが出てくるので、これをタップします。2.
スキャンの画面に切り替わるので、そのままカメラで周囲を写します。数秒後にはスキャンが完了し、iPhoneの画面上に進むべき方向を示した矢印が出現します。3.
あとはこの矢印の通りに歩くだけ。ただし、画面を見ながらの歩行は非常に危険です。注意喚起のため歩行中は画面が暗くなり、一時的にライブビューを使用できなくなります。
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したがって「常に画面を見ながら歩く」というよりは「進むべき方向に迷ってしまうような分かれ道に差し掛かったら、画面に目を落とす」というような使い方がいいでしょう。
4.
目的地周辺に到着すると、画面上に大きなピンが立ち、目的地を知らせてくれます。ライブビュー利用時におすすめのガジェット
ライブビューでは、カメラで撮影した現実世界の映像にデジタル情報を重ね合わせます。そのため、画面を見ながら使用するのが基本となります。しかし上述した通り、常に画面を見ながら歩くのはリスクが高いため、あまり推奨はできません。
そこで役立つのが音声案内。進むべき方向を、目だけでなく耳でも判断できるようになります。音声案内を使用する場合は、骨伝導式イヤホンの着用がおすすめです。
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骨伝導式イヤホンは、耳の穴から音を取り込むのではなく、骨伝導によって音声を聞くオーディオデバイスです。こめかみの辺りから振動を得るため、使用中は直接頭の中に音が流れこむようなイメージがあります。
このイヤホンなら耳をふさがないで済むため、骨伝導でスマートフォンからの音声を拾いながらも、耳で周囲の環境音を聞くことができます。後方から走ってくる自転車や、交差点に近づいてくる車などの気配も感じ取れるでしょう。
画面を見続ける必要もなく、町中でも安全にライブビューの案内を確認できます。
実際に使ってみた印象は
ライブビューを活用すれば、地図を読むのが苦手な人でも、簡単に目的地へたどり着くことができます。筆者の場合は、夏休みの旅行で大活躍でした。初めて訪れる場所だったので土地勘がなく、非常に不安だったのですが、ライブビューを活用することでスムーズに移動ができました。
今後はメガネ型のスマートグラスなどが普及し、スマートフォンの画面を見なくとも使用できるようになったらうれしいですね。
(文:ばんか(インターネットサービスガイド))