新幹線に予約できる個室があるって知ってた?!「たった1500円で使えるとは」「めちゃくちゃいい!」→JR東海に聞いた「2026年新たな個室も配備予定」

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2024年09月26日 07:00  まいどなニュース

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新幹線に予約できる個室があることを、ご存じですか?!※画像はイメージです(stock.adobe.com/Basico)

「東京⇄大阪の新幹線って1500円払ったら個室使えるの知らなかった」

【写真2枚】新幹線個室「ビジネスブース」の中はこんな感じです

やまもとりゅうけんさん(@ryukke)によるX(旧Twitter)への投稿が話題となっています。これって、かなり有益情報じゃありませんか?!

「こんなお部屋、どこにある?」
「これめちゃくちゃいいですね。絶対払った方が満足度良さそうです」
「たびたび乗ってる新幹線でも、知らないこといっぱいあるな」
「個室があることを知らなかったです 笑。しかもお安い!」
「これいいな…1人で作業集中するのもいいし、数人で贅沢旅するのもいい」

筆者同様に「知らなかった」という方々のコメントがずらり。やまもとりゅうけんさんが投稿した写真を見てみると、意外と広そうなスペース!カフェのようなカウンターテーブルの前には、仕事用のPCなどが広げられていて、窓から外の景色も眺められます。よく見ると使いやすいようにコンセントも二人分配されているなど、なんとも素敵な移動式ワークスペースではありませんか!

実際に利用されたやまもとりゅうけんさんにお話を伺うと、「この個室の情報は、たまたま妻が駅員さんから聞き、利用してみたんです。便利でしたよ!『椅子に背もたれが欲しいな』などと思いましたが、オンライン会議など移動時間を仕事に活用したい方にも良さそうです」とのこと。やまもとさん自身も仕事をするため利用したそう。

今回の投稿に対して集まったコメントを見ると「1500円で希望区間ずっと使える個室」と思った方がいそうですが、実際は時間貸しであったり、すべての新幹線車両に備えられているわけではないなど、利用には理解が必要そうです。

詳しい利用方法などについて、JR東海広報室に聞きました。

「ビジネスブース」の利用は、7号車「S Work車両」の予約が必須

ーー新幹線にこんな個室スペースがあるとは知りませんでした!

「投稿にある個室スペースは『ビジネスブース』というものです。最新車両であるN700Sの7・8号車間デッキ部に導入しており、7号車『S Work車両』をご利用のお客様のみ、当日予約にてお使いいただけます。N700S限定ということで、新幹線の全列車に設置されているわけではありません」

ーーそれは注意が必要ですね、「S Work車両」を利用していなければ予約できないんですね? そもそも「S Work車両」とは何ですか?

「まさにその通り、『S Work車両』を利用していることが前提で使えるスペースなんです。

ちなみに『S Work車両』とは、2021年10月から設置されている車両で、『のぞみ』の7号車を、モバイル端末等を気兼ねなく使用して仕事を進めたいお客様向けに設定したものです。この車両は仕事をしたい人が予約することを想定しているため、『キーボード音がうるさい』といった周囲への影響を『お互い様』とすることで、モバイル端末等を気兼ねなく使えるようにしました。お子さま連れや仲間同士での観光目的の方など、設定趣旨にそぐわないお客さまを他号車に振り分け、車内で仕事に集中したいビジネスパーソン向けの環境を提供しています。

以前『S Work車両』は、EXサービス(「エクスプレス予約」「スマートEX」)の専用商品として発売していましたが、2024年5月22日乗車分より、JR西日本が提供する「e5489」やJR各社のきっぷ売場(駅窓口や指定席券売機)でもお買い求めいただけるようになりました」

ーー「S Work車両」は特別な車両のようですが、料金も別途必要なんですか?

「普通車指定席をご予約される場合と同額でご利用いただいています。最繁忙期(GW・お盆・年末年始)も含め、通年設定しています。ちなみに、『ビジネスブース』のご利用は別途料金が発生します」

「乗車してからの予約のみ」「利用は1回60分まで」などルールもあり!

ーー「ビジネスブース」はどんな特徴のあるスペースですか?

「周囲を気にせず、一時的な打ち合わせや電話、Web会議などにもご利用いただくことを念頭に置いた個室型のブースで、利用人数は2名までです。室内にはテーブル、ハイチェア、コンセントを整備しているだけでなく、接続時間に制限のない『S Wi-Fi for Biz』もご利用いただけます」

ーーそれは便利です! でも「ビジネスブース」は特定の新幹線にしか設定されていないようですが、設定されている列車は、どのように見分けることができますか? 乗車前の事前予約はできますか?

「JR東海のWebサイト内のビジネスブースのページにある『ビジネスブースを搭載している今日の列車はこちら!』というボタンをクリックしてもらうと、運行予定が分かります。ですが、乗車前の事前予約は受け付けておりません。ブース内のタッチパネル、またはお座席に設置のリーフレット等から予約サイトにアクセスしていただき、空き情報をご確認のうえご予約ください。Webサイトでも予約方法をご案内していますので、ご参照ください」

 ーー事前に自分の乗る列車に「ビジネスブース」が搭載されているかどうかは、分からないのですね?!料金やルールも教えてください

「残念ながら、当日にならないとわかりません。利用時間は10〜60分で、10分単位で選択できるようになっていますので、利用時間に応じて料金が決まります。お支払いにはクレジットカードが必要です。予約1回あたり、利用時間の上限は60分となります。予約の回数に制限はございませんが、使用するごとに予約をしていただく必要がございます」

・提供区間:東京〜博多間
・予約方法:乗車当日、専用サイトから予約(事前予約不可)
・利用人数:1グループ2名まで
・利用対象:7号車ご利用のお客様のみ
・支払い:クレジットカードのみ

<料金体系>
0〜30分:10分あたり200円
30〜60分:10分あたり300円

「ビジネスブース」の利用にはちょっとしたルールがあるものの、使いこなせばとても便利そうなスペース。「ビジネスブース」を利用したい場合の予約方法をまとめると、以下のようになります。

<簡略版:ビジネスブース予約方法>
1:乗車当日Webサイトにて「ビジネスブース」が搭載されている新幹線をチェック
2:搭載されている新幹線の中から、7号車「S Work車両」に座席を予約
3:乗車してから「ビジネスブース」内のタッチパネル、または座席に設置されたリーフレット等から予約サイトにアクセスして予約
【注意】「ビジネスブース」の予約は、当日乗車した人から順番となるため、先に希望時間を予約されている可能性もあります

誰もが使える個室が、2026年に登場予定!

ーー「ビジネスブース」という名前ですが、子どもが利用してもOKですか?

「一時的な打ち合わせや通話、ウェブ会議などのご利用を念頭に置いていますが、『S Work車両』をご利用の方であれば、どなたでもご利用いただけます。特に利用に制限は設けていませんが、ほかのお客様のご迷惑になるような場合には、乗務員からお声がけすることもございます」

ーーということは、「授乳やオムツ替えのためにビジネスブースの個室を使う」などはおすすめできませんね

「オムツ替えについては、奇数号車の東京寄りデッキにある洋式トイレ2箇所のうち、赤ちゃんマークが貼ってある方のトイレをご利用ください。折りたたみ式のベビーベッドを設置しております。

『授乳のために個室が使いたい』というお客様には、11号車の多目的室のご利用が可能です。ただし多目的室は、お身体の不自由なお客様のご利用を優先するため、そうしたご利用がない場合に限りご案内することが可能です(先約等によりご利用いただけない場合がありますので、ご了承ください)

ご利用の際は、乗務員までお申し付けください。多目的室扉前に設置された二次元コードから、『東海道新幹線多目的室案内サービス』をご利用いただくことで、多目的室利用のご希望を車内係員へ伝えることができます。また、N700S新幹線には、3、11、15号車にも授乳にご利用いただけるスペースを設置しています。ご利用の際は乗務員までお申し付けください」

ーーこれは授乳が必要な方に嬉しい情報!N700S新幹線にはこんなに授乳できるスペースがあったんですね

「実は、今後誰でも使える個室が増える計画があります。グリーン車よりも更に上質な設備・サービスを備えた個室を、東海道新幹線に導入することが決定しているんです」

ーーそれはすごく嬉しいです!いつから登場の予定ですか?

「まだ公式では『2026年度中』に配備予定と、詳細なことはお伝えできませんが、現在公表している概要は下記の通りです」

待ち遠しい!新幹線の個室はこんな感じになるらしい!

・東海道新幹線のN700S車両の一部に、高いプライベート感・セキュリティ環境を備えた完全個室タイプの座席を順次導入
・個室専用のWi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整可能な照明(明るさ)・空調(風量)・放送 サイト用 (音量)等の設備・機能を整備予定
・オンライン等での打合せを気兼ねなく行いたいビジネスパーソン、プライバシーを重視されるお客様や周囲を気にせずゆっくりと寛ぎたいお客様など、様々なご利用層・ご利用シーンを想定
・1編成につき、2室導入予定

「ビジネスブース」だけでなく、近い将来登場予定の個室をうまく利用すれば、列車の旅はより快適で魅力的なものになりそうです。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)

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