食べ終わった後、私は席のすぐそばにあるコーヒーショップへ注文に行きました。「お支払い方法は……?」そう店員さんに聞かれた私は、ヨウスケに届くほどの大きな声で答えます。「ポイントで!」そして3人分の飲み物を受け取り、席に戻りました。
家族3人分の飲み物がもらえるなんて、私のポイ活のおかげでしょう。私は誇らしげに言い放ちました。これならヨウスケも「そうなの? すごいじゃん!!」と驚いてくれるはず。しかし私の予想に反して、ヨウスケの反応は淡泊で……。
ポイ活がいかに大事なものかを知ってもらうため、貯めたポイントでヨウスケにコーヒーをごちそうした私。けれど「ふーん」のひと言で終わってしまいました。これには私もガッカリ……。それでもヨウスケとアミカが「おいしいねー」とニコニコしながら飲んでいるので、それ以上何かを言うのはやめました。
ヨウスケの反応に虚しくなってしまう私は、きっと共感してほしいのでしょう。「ポイントって大事なんだね」「コーヒーもらえるなんてスゴいじゃん」と言ってもらいたいのです。ポイ活の価値を分かってもらいたいというのは私のワガママなのでしょうか?
【第3話】へ続く。
|
|