堀井氏らの発言で話題になった「ドラクエ3」リメイク版、その変更内容にゲーム好きマンガ家が思うこと

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2024年10月13日 12:31  ITmedia NEWS

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 11月14日にNintendo Switch向けに発売される「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(ドラクエ3)のHD-2D版について、ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二さんと元週刊少年ジャンプ編集長である鳥嶋和彦さんが表現の規制に対して発言した動画が話題になっています。


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 両氏が今作におけるキャラクターの性別による区別の撤廃や、露出に配慮したであろうキャラクターデザインについて語ったことに共感が集まりました。ただ、該当箇所が切り抜かれ、さらには英訳され世界中に拡散されていたのですが、そこに誤訳があったこともあり、番組公式が「本来の内容・メッセージとはかけ離れた形」として拡散しないように求める声明を発表しました。


 しかし、そういった拡散を防ぐためとして、元の動画を削除してしまいました。ボクは元の動画を見ていなかったので、該当箇所を確認するためにぜひ見てみたかったのですが、もうそれはできません。本来の内容やメッセージを伝えたいのなら、元の動画は残すべきだったのではないでしょうか?


 さて、話題の発端ともいえる、リメイク版のドラクエ3における変更点についてですが、これまでキャラクターを選択するときに、男か女かで選んでいたものが、今作より「ルックスA・ルックスB」になります。個人的には特に気にはなりませんが、男女のままで問題ないように思えます。


 他に話題になった変更点として、セクシー表現を抑えたキャラクターデザインがあります。特に話題になっているのは戦士ルックスBのデザイン。ビキニのような鎧の下にベージュのインナーを着ているのですが、正直あまり見た目がいいとはいえません。露出が減ることに不満はないのですが、変更後のデザインが悪くなってしまうのは正直「なんだかなぁ」と思います。


 こういった配慮について、いちゲーム好きとしてはゲームの面白さをよほど損ねない限りは特に気にしません。しかし、マンガ家の端くれとしては、創作物を生み出すときに様々なことに気を配らなければいけない現状はとても窮屈に感じます。ドラクエ3の変更点について、堀井さんや鳥嶋さんが一言言いたくなっても仕方ないと思いました。


 ただ、ドラクエ3のリメイク版の変更点はそういったネガティブなものばかりではないはず。ファミコン版しかプレイしたことのないボクですが、どれだけ進化しているのかを期待しながら発売日を待ちたいと思います。


●著者紹介:サダタロー


1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。


●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場


漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。



このニュースに関するつぶやき

  • 堀井さんや鳥嶋さんに対して考えが気に入らないからとナチスだのなんだの叫ぶ「自称寛容で多様性に溢れた方々」には、是非ともイチからご自分達の手でゲームを作っていただきたく思います。
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