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<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇19日(日本時間20日)◇米テキサス州アレン◇ペア・フリー
【アレン=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)首位発進の三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)が、2季ぶりのGPシリーズで優勝を飾った。フリー136・44点の合計214・23点。23年世界選手権以来1年7カ月ぶりの金メダルに「久しぶりに優勝できてホントにうれしい」と声を弾ませた。
SPで自己ベストまで2・93点に迫る高得点記録した好調ぶりを、この日も披露した。序盤にジャンプのミスはあったものの、全体的にキレのあるスケーティングで観衆を魅了。スロー3回転ルッツでは、出来栄え点(GOE)で1・51点の加点を引き出すなど立て直した。
フィニッシュポーズ直後。木原は一度は舌を出したものの、やり切った表情を浮かべた。お互いに見つめ合って笑顔をかわした2人。木原は「2年ぶりのGPシリーズで優勝できてうれしい」、三浦は「フリーではたくさんのミスがあった。改善することを見つけることができた」とうなずいた。
22−23年シーズンに国際スケート連盟(ISU)の主要タイトルを1シーズンで全て制する「年間グランドスラム」を達成した世界の「りくりゅう」だが、昨季は木原の故障でGPシリーズの出場を見送った。18日のSPが久しぶりのGPシリーズの舞台。それでも、緊張よりも高揚感が勝った。木原は「どちらかといったらホームのような雰囲気で応援していただけていたので、ものすごく安心して滑ることができた」。2人の復帰を後押しした大声援に、滑れることへの感謝が沸き起こった。
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初戦となった9月のロンバルディア杯は2位。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる今季は、全試合に出ることが目標で三浦は「1個1個集中して取り組みたい」と話す。ロンバルディア杯後からフリーの練習量を増加。「ロンバル(ディア杯)の時には少し自信を持てていなかった自分たちがいた。やってきたことを出すだけかな。自信を持って滑るだけかな」。そう木原が話していた通り、次へとつながる納得の演技でGP初戦を締めくくった。
次戦は11月上旬のNHK杯(東京)。三浦は「内容的には2人とも納得いっていない。次のNHK杯に向けて2週間しかないんですけど、練習頑張りたい」と次を見据えていた。
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