【フィギュア】樋口新葉GPシリーズ初優勝「生まれて初めてでとてもうれしい」SP4位から逆転

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2024年10月20日 11:17  日刊スポーツ

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フィギュアスケートGPシリーズ第1戦スケートアメリカ 女子フリーで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇19日(日本時間20日)◇米テキサス州アレン◇女子フリー



【アレン=藤塚大輔】22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口新葉(23=ノエビア)が、GPシリーズ初優勝を果たした。


フリー130・81点の合計196・93点。ショートプログラム(SP)4位からの逆転劇で表彰台の頂点を射止め、「生まれて初めてGPシリーズで優勝できてびっくりしているが、とてもうれしい」。5年ぶりとなったスケートアメリカで確かな手応えを手にした。


幅のあるダブルアクセル(2回転半)を決めて上々のスタートを切ると、その後も安定したスケーティングを披露。3回転ループ−ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)−2回転トーループの連続ジャンプを決め、スピンやステップシークエンスでも最高評価のレベル4を獲得。大歓声を一身に浴びた。演技直後は悔しそうな表情を浮かべたが、北京五輪以来2年8カ月ぶりの130点台到達に「気持ちを引きずらずに最後まで滑り切れたのが、本当に今までの成長を感じた」と白い歯をこぼした。


長期休養明けとなった昨季のGPシリーズはフランス杯が5位、NHK杯が9位。今季は大目標に年末の全日本選手権での活躍を掲げており、「去年とは違って、モチベーションもある中で『結果を残したいな』という気持ちがすごく強くなった」と決意新たに臨んでいる。今大会のショートプログラム(SP)では、首位のイザボー・レビト(米国)に2・31点差に迫る4位につける好発進。「結果を残したいという気持ちが練習にも影響して、試合でちゃんと結果を残せた」と胸を張った。


次戦はGPシリーズ第3戦のフランス杯。11月1日開幕で期間は2週間もないが「今日よりももっといい演技をして表彰台に乗れるようにしたい」ときっぱり。努力の証を、確かな成果として積み上げていく。

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