東京・新橋のガールズバーで店員の谷沢優奈さん(18)が客の男に刺され死亡した事件で、殺人容疑で送検された職業不詳千明博行容疑者(49)が「谷沢さんから店の外では会いたくないと言われた」と話していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。
「持ってきたナイフで刺した」とも供述しており、警視庁は千明容疑者が以前から谷沢さんへの不満を募らせていたとみている。
捜査関係者によると、千明容疑者は逮捕直後、警視庁の調べに対し「谷沢さんから店の外では会いたくないと言われ、腹が立った」と説明。その後、黙秘に転じた。
6月ごろ、マッチングアプリで谷沢さんと知り合ったとみられ、その後、谷沢さんを目当てに頻繁に店を訪れるようになった。店には数百万円の売掛金(ツケ払い)があったという。
事件は27日午前5時40分ごろに発生した。千明容疑者は26日午後11時ごろに来店し、谷沢さんからカウンター越しに接客を受けていたが、突然内側に回り込み、馬乗りになって谷沢さんを襲った。
谷沢さんの遺体には首や顔などに十数カ所の刺し傷や切り傷があった。死因は出血性ショックだった。