友人から「お金を貸して」と言われたら、いくらまで貸せるだろうか。投稿を寄せた50代女性(年収350万円)は、
「お金は戻って来ないことを前提として考えるならば、私は友人であっても5000円前後。自分の人生の勉強代として」
と持論を語る。「本当は5000円でも嫌ですよ。それ以上はダメですね」と続けたが、何とかしてあげたい気持ちが勝つのか、これまで複数人の友人にお金を貸した経験があるという。1人目の友人は生活困窮で女性からお金を借り、仕事が見つかると返済してくれたが、2人目の友人とはいろいろあったそうだ。(文:福岡ちはや)
「アパートまで取りに行く」と金を無心する友人。郵便受けから現金は消え、「ごめんね」のメモが残されていた
その友人は以前に勤めていた会社の元同僚で、外国人好きだった。当時は1人暮らしをしながら米軍基地勤務の彼氏と交際しており、「化粧も派手目で、いつもミニワンピかミニスカート」を着て、賃料の高いアパートに住んでいたという。女性は、
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「本人が言うには、1人娘で大切に育てられたから、1人暮らしを親から反対されアパートの保証人契約にサインしてもらえず、当時(保証人)契約のない分、高いアパートに住んでいたようです」
と友人の境遇を語った。問題は、そのしわ寄せが友人の親でもなく彼でもなく、女性に来たことだ。友人は彼に会いに行くことを優先して生活費が足りなくなると、女性に金の無心をしてきたという。
「2〜3回、数万円お金を貸しました。最初は返してくれていましたが、そのうち借りる金額が増えきて『家賃が払えない』と泣きながら夜電話してきました。ものすごく電話で借りることを粘られました」
さすがの女性も、会社を辞めてからは「会うことはできないし……」と断ったが、なんと友人は「アパートまでお金を取りに行く」と言ってきたそうだ。「彼女にはもう会いたくない」と思った女性は、自宅の郵便受けに現金を入れ、その旨を友人に連絡したという。その後、女性が会社から帰宅すると現金が消え、一言「ごめんね」と書かれた小さなメモが残されていたそうだ。
「私は結婚のため、半年後に引っ越しました。結婚してからは彼女と付き合いを切りたかったので、お金は戻らないが勉強になったと思いました。きっと引っ越さなくてもお金は戻ってこなかったと思う」
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もし返済を求めていれば、また金の無心をされたかもしれない。引っ越しを機にすっぱり縁を切ったのは賢明な判断だっただろう。
数千円を貸した数か月後、「旦那のパチスロのせいで子どものそろばん塾のお金が払えない」と再びせびられる
女性はその後も何度か、別の職場で出会った友人にお金を貸したという。
「3人目も元同僚。年も同じで生い立ちも似ていることもあり、なんでも相談できて良い関係でした。彼女のご主人が浮気をして離婚されてから1人暮らししていました。(中略)『お金がないからごはんが食べられない』と連絡があり、『お金を貸してほしい』と言われました。そのときは2人目の彼女を思い出し、お金にするとまた借りたがる。それに本当に当時は大事な友達だったからお金で関係が崩れるのは嫌だったので、彼女には商品券を送りました。そのあとはお金の要求はありませんでしたが、いろいろあり決別しました」
4人目は近くでパートをしているときの同僚だった。年は女性より10歳くらい年下で、夫と小学生と幼稚園生の子どもの4人家族だった。仕事ができる人で、仕事場でも期待されていたが、たまたま休憩室で2人だけのときに「お金を貸してほしい」と言ってきたのだった。
「1回目は『旦那がパチスロでお金を使い過ぎて生活費が足りない』とのことで数千円を貸しました。次の給料日に返してくれましたが、また数か月後、『旦那のパチスロのせいで子どものそろばん塾のお金が払えない』と言われ貸しました」
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2回目もきちんと返済してもらったという。ところがその後、衝撃の事実が判明する。
「職場でお金がなくなる事件が起きたのです。私は幸いなくなりませんでしたが、上司が彼女が休みの日に人を集めて『○○さんにお金を貸したりしている人はいないか?』と尋ねたら、私を含め数人、彼女にお金を貸したことがあるのが判明しました」
事件と友人の関係性は不明だが、複数人からお金を借りているのは訳ありと思えてならない。ちなみに上司からは「彼女にお金は今後、貸さないように」とお達しがあったという。こうした経験から、女性は友人に貸せる金額は「せいぜい5000円程度」と考えているようだ。
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