『ちびまる子ちゃん』などで知られる漫画家・さくらももこさんの名作『コジコジ』が、完全新作『COJI-COJI』として、11月1日発売の少女漫画誌『りぼん』12月特大号より不定期連載がスタートした。さくらさんが生前アニメ用に原作・脚本として手掛けていたものを漫画化したもので、長年さくらさん元でアシスタントを務めていた小萩ぼたん氏(さくらプロダクション)が作画を担当する。
【画像】ゆる〜い絵のタッチ!コジコジがチラリの『りぼん』表紙
記念すべき不定期連載第1話は「さっぱりしようぜジョニー君」の巻で、カラー扉ページ含む25ページ掲載。メルヘンの国の住人でコジコジの謎多きクラスメイト、ジョニー君の記憶をめぐる物語となっている。
完全新作で作画を担当する小萩氏は、1990年代半ばからさくらももこ作品の作画アシスタントを務め、2018年より『りぼん』にてスタートしたさくらさんの脚本を原作とした漫画『ちびまる子ちゃん』の作画も担当している。
今回の連載開始に「漫画作品としては久々となりますが、時に脱力、時に哲学的なさくらももこ先生の創り出した唯一無二のコジコジワールドを、もう知ってる人もまだ知らない人も笑ったりハッとしたりして楽しんでもらえればと思います。これからもコジコジをよろしくおねがいします!!」とコメントを寄せた。
『コジコジ』はメルヘンの国を舞台に、マイペースかつ毒舌で年齢も性別も不明な謎の宇宙生命体・コジコジと、雪だるまのコロ助や半魚鳥の次郎といった一癖ある変な住人たちが繰り広げる日常生活を描いたナンセンスファンタジー。
メルヘンの世界観にナンセンスなギャグや、学校の先生に将来何になりたいかを聞かれた時「コジコジだよ。コジコジは生まれた時からずっと将来も、コジコジはコジコジだよ」と哲学的な発言で真理をついたりと、“新しいジャンルの開拓”に挑戦した作品として知られており、さくらさん独特のメルヘン要素、シュールさなどが詰め込まれている。
原作は『きみとぼく』(ソニー・マガジンズ)にて1994年から97年、『りぼん』(集英社)で2010年から13年まで連載され、テレビアニメが97年から99年まで放送。2019年には舞台化もされた。