【フィギュア】樋口新葉、206・08点で銀「練習の演技が出せたことが一番」ファイナル一番乗り

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2024年11月03日 00:18  日刊スポーツ

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フィギュアスケートGPシリーズフランス杯 女子フリー後に取材に応じる樋口(撮影・松本愛香)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯>◇2日◇フランス・アンジェ◇女子フリー



【アンジェ=松本愛香通信員】第1戦スケートアメリカでGPシリーズ初勝利を手にした樋口新葉(23=ノエビア)が、上位6人によるGPファイナル(12月、グルノーブル)進出を女子一番乗りで決めた。


表彰台入りが今大会で決定する条件だったが、ショートプログラム(SP)3位から、フリー139・10点、合計206・08点で巻き返して銀メダルを獲得。スケートアメリカで記録した合計点を10点近く上回る高得点に、「ファイナル行けたっていうことよりも、自分のがちゃんと自信を持って練習してきた演技がそのまま出せたことが一番うれしかったです」と喜んだ。


同大会では序盤の3回転ルッツ−3回転トーループのトーループが2回転になるなどミスもあったが、今大会は「足が震える」緊張感の中で締め切った。回転不足を取られたことを反省点に挙げながらも、「アメリカの時は見た目には大きなミスはなかったが、目標としている演技ができなくて悔しかったけど、今日は練習通りのことができて自信につながった」とうなずいた。


休養から復帰して迎えた2季目のシーズン。今季の開始前に振付師のシェイリーン・ボーンとの会話の中で、「自分ができるベストをやらないと意味がない」と気付かされたという。「他人と比べても振り回されてしまうだけ。目標に向かえって課題を見つけて努力する」。シンプルなことながら、その信念を貫き通してきたことが、今季の好調に結び付いている。


初めてのGPファイナルの先に全日本選手権(12月19〜22日、大阪)を見据えている。「ある意味、練習のような気持ちで。落ちついて、結果というよりも自信が持てる試合にしたい」。シーズン開始当初から掲げてきた全日本選手権での飛躍。樋口のその道筋に、ぶれはない。

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