人生100年時代、寿命が長くなるとどんな問題が起こる?
人生100年時代、といわれますが、寿命が長くなるほど、マネープランに問題が生じてしまう可能性がでてきます。どのような問題があるのか、確認してみましょう。問題点1:セカンドライフの期間が長くなる
年齢を重ねると、主な収入は公的年金のみになります。ライフプランを立てるとき、90歳をめどにプランを立てることが多いのですが、長生きすればするほど生活費がかかり、当初の予定以上に預貯金が減ってしまいます。
そのため、本来なら受けられる治療や介護が受けられなくなったり、老後資金そのものが底をついたりしてしまうことが考えられます。
問題点2:通院や入院が増えるので医療費がかさむ
年齢を重ねると、病気やケガで通院、入院する確率が高くなり、入院日数も長くなりがちです。
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問題点3:旅立ち前の介護は負担が大きくなる可能性がある
要介護状態になるタイミングは、誰にも分かりません。特に、年齢を重ねるほど要介護状態になってしまったときには、回復する可能性は低くなり、その分のお金がかかってしまう可能性が高くなるため、別途、介護費用の準備が必要になってきます。セカンドライフ初期の頃の主な支出としては、生活費や住宅関連費用、子どもの結婚・住宅取得の援助資金、死亡整理金(お葬式代・お墓代・相続費用など)で構成されていることが多いでしょう。
しかし年齢を重ねるほどに、長生きする分の生活費、健康維持費用(サプリメント代やスポーツクラブの利用料など)、医療費、介護費用を考慮しなくてはいけなくなります。
また、ここで忘れてはいけないのは、収入が限られているにもかかわらず、かかる費用が予想できなくなるということなのです。
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お金に困らない老後を送るためには、どのようなことを心がけていけばいい?
このように年齢を重ねるほど、どのようなお金が必要になるのか、分からない・予想できないことが多くなってしまいます。それならば、今から備えておくようにすればよいのではないでしょうか?【1】現役時代にお金を貯める
セカンドライフの収入は限られてしまいますので、できるだけ現役時代にお金を貯めることを心がけてみましょう。具体的には、共働きや、会社が許可をしていれば副業をしてお金を稼ぎ、貯めるお金を増やす。あわせて節約も行って、貯金額を増やせると良いですね。
ただし、節約のしすぎにも注意してください。生活そのものがつまらなくなってしまったり、大切な友達を失いかねません。何事もほどほどにすることが大事です。
【2】仕事をし続ける
セカンドライフにおける金銭的な不安な原因は、収入が限られていることです。その不安を解消するためにも、健康に気を付けてできるだけ長く、できれば生涯現役を目指して働き続けることを考えても良いでしょう。将来に備えて資格を取得するなど、自分ができることは何かを考えてみてください。
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【3】不労所得を得る
可能であれば、働かなくてもお金が入ってくるような仕組みを作ることをおすすめします。たとえば、稼いだお金で不動産を購入して賃料が入るようにする、相続した不動産を有効活用する。起業して、自分が働かなくても誰かに働いてもらい、お金が入ってくるようにするなどがあります。
その他にも、本を執筆したり、CDやアプリの作成などの権利収入を得られるものなら、継続して収入が得られるようになりますよ。
【1】〜【3】は、ほんの一例に過ぎません。これ以外にも老後に備える方法はありますので、ぜひ、実行してほしいと思います。
大切なことは、収入源をひとつに絞らず、複数持つということです。そうすることで安心感が生まれてきますし、生活を維持しやすくなっていきます。
年齢を重ねることは避けられないことです。あなたらしく、長生きした場合に備える方法を一度考えてみてはいかがでしょうか。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))