私は玄関のドアを開けました。配達員の手には百貨店の物だとわかる包装紙がかかった箱が。私は受け取ってサインします。
優しい義母でよくしていただいているのですが、「成人して家庭をもった息子に、まだ誕生日プレゼントを贈るの?」と疑問に感じています。
レントの話を聞きながら夕食を食べ、一緒にテレビをみていると、リョウタが帰ってきました。
帰宅したリョウタは贈り物を手に取って、嬉しそうな様子です。その様子をみながら、私はモヤモヤと考えごとをしていました。
|
|
リョウタは返事をしながら箱を手に取ります。百貨店の華やかな包装紙。今年は財布を頼んだと聞きました。一体いくらする物なのでしょう……。
2人でうきうきとお風呂へ向かう姿は、年のはなれたきょうだいのようにもみえます。お風呂のほうから楽しそうな2人の声が聞こえてきました。
リョウタは自分の夕食を後回しにしてでも、レントとの時間を大切にしてくれます。私が育児で疲れ切っていると、有休を取ることも検討してくれます。
誕生日プレゼントが届くのは年に1回のこと。義母からの贈り物は、それにくわえて季節のフルーツや、バレンタインのチョコレートくらいです。
そのくらいのプレゼントにモヤモヤしてしまう気持ちは……どうしてなのでしょうか。百貨店で選んでくれるような高価な物だから気になっているのですが、それ以前に誕生日プレゼント自体にモヤモヤしているような気もしています。リョウタと結婚してもう6年になりますが、毎年複雑な心境になるのです。
|
|
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・水戸さゆこ 編集・横内みか