生後1カ月の女児殺害の疑いで父親逮捕　容疑を否認　大阪府警

　生後1カ月の長女に暴行して死なせたとして、大阪府警は15日、父親で無職の宮田慎司容疑者（42）＝大阪市住吉区＝を殺人の疑いで逮捕した。「自分は暴力をするタイプではないし、あんな小さな子に暴力を振るって死なせることはしません。殺意もありません」と容疑を否認している。

　逮捕容疑は10月13日夕、自宅マンションの一室で長女の真奈ちゃんに何らかの方法で暴行を加えて死亡させたとしている。真奈ちゃんはいったんは心拍が再開したが、14日に亡くなった。頭蓋骨（ずがいこつ）が折れており、司法解剖で死因は外傷性くも膜下出血による蘇生後低酸素脳症と分かった。

　府警は医師の意見などを踏まえ、真奈ちゃんの頭部に故意に強い衝撃が加えられたと判断。容疑者に殺意があったとして殺人容疑を適用した。

　府警捜査1課によると、宮田容疑者は当時、真奈ちゃんと1歳の長男の3人で自宅にいた。13日午後7時すぎ、「（真奈ちゃんを）お風呂に入れたら呼吸しなくなった」と自ら119番。外出していた真奈ちゃんの母親が容疑者に事情を尋ねると「よく分からない」と話したという。

　母親が、自宅にいた長男の顔にもあざがあるのを発見。府警は容疑者が暴行を加えたとみて14日に傷害容疑で逮捕し、11月4日には大麻取締法違反の疑いで再逮捕していた。【林みづき、斉藤朋恵】