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「そんなことより、うちの猫ちゃんはね」──詐欺電話にゆったりした優しい声で延々と応対し、相手の時間を浪費させるAIおばあちゃん「デイジー」(Daisy)。英通信キャリア大手のO2は11月14日(現地時間)、電話詐欺対策の一環として、この生成AIボットを発表した。詐欺師から時間を奪うことが目的だ。
デイジーは、高齢者から個人情報を聞き出して悪用しようとする詐欺師を消耗させるために、「人間のようなとりとめのないおしゃべり」を続けるようになっている。冒頭の猫の話の他、編み物や家族の話をゆっくりと話す。やっと銀行口座を聞き出せそうになっても、「なんだったかしらねぇ」などと時間を稼ぎ、最終的には嘘の口座番号を教えたりする。動画(記事末に転載)では、詐欺師との会話らしき音声を聞くことができる。
O2は開発ベースとなったLLMが何かなどの詳細は明らかにしていないが、「最先端のAI」を使い、詐欺電話に関するYouTubeチャンネルを持つジム・ブラウニング氏の協力を得てデイジーをトレーニングしたという。
詐欺師の言ったことを聞き取り、リアルタイムで対応する。高齢者設定なので、レスポンスが遅くても、多少ずれた返答でも、不審がられない。「多数の詐欺師を1度に40分通話させ続けることに成功している」という。
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どうやって詐欺師にデイジーに電話をかけさせているのかについての説明はないが、O2は顧客に対し、怪しい電話やテキストメッセージをO2の専用番号7726に転送するよう呼びかけている。
O2の調査によると、英国人の5人に1人が毎週詐欺を経験しているという。
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