バルセロナが元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーとの契約延長を検討しているようだ。17日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在34歳のシュチェスニーはアーセナルやローマ、ユヴェントスで活躍し、昨シーズン終了後に現役引退を表明した。しかし、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが長期離脱を強いられたバルセロナからの誘いを受けて、現役復帰を決断。先月2日にクラブから加入が正式発表された。
現行契約は2025年6月30日までとなっているシュチェスニーだが、今シーズン終了後もバルセロナに残留する可能性が浮上しているようだ。報道によると、未だ新天地デビューを飾れていないシュチェスニーだが、デコSD(スポーツディレクター)をはじめとしたクラブ幹部は、ロッカールームでの模範的な言動や態度、試合に向けての準備などを高く評価しており、早くも契約更新を検討しているという。
デコSDやハンジ・フリック監督は負傷や他クラブ移籍の可能性を考慮し、信頼の置けるGKを3人スカッドに留めておきたいと考えている模様。テア・シュテーゲンの復帰時期が不透明であることや、先発起用が続くスペイン人GKイニャキ・ペーニャとの現行契約が2026年6月末までとなっていることもあり、シュチェスニーとの契約更新がクラブ内で具体的な選択肢となっているようだ。
なお、デコSDはスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』に対し、「シュチェスニーはまだプレーしていない。彼がやって来たのはバランスと競争力を提供するためだ。彼はロッカールームで非常に好かれており、ポジティブな精神をもたらしている。それはロッカールームにおいて非常に重要なことだ。プレーするかどうかを決めるのは監督であり、重要なのはチーム内の競争力だ」と電撃加入したベテランGKのピッチ外での貢献を明かしている。
予期せぬ形で現役復帰を決断したシュチェスニーだが、来シーズンもバルセロナに留まることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。