携帯電話に「投資詐欺」と思われる電話がかかってきた際のエピソードがSNSで話題になりました。
投稿した人によると、電話の内容は「必ず上がる農産物への投資」と言葉巧みに誘う先物取引だったとか。資料を送ってもらうため、住所や電話番号を教えたといいます。当時「詐欺電話」ではないかと思ったという投稿主は、とっさに警視庁の住所や電話番号を伝えたとか。
すると連絡先が警視庁と気付かなかったのか、相手側は住所や電話番号などを復唱し疑われることもなく、投稿主はその場をうまくすり抜けたようですが…。投稿には9万超のいいねが付くなど、関心を抱く人たちが続出しています。
実際、こうした「必ず儲かる」「あなただけにご紹介」といった巧みに勧誘される詐欺電話がかかってきた場合、どのように対応すればいいのでしょう? 警視庁総務部広報課の担当者に聞きました。
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警視庁の所在地、電話番号を伝えることは「無用なトラブルに発展するおそれがある」
――携帯電話に「投資詐欺」と思われる電話がかかってきた際に、警視庁の電話番号と住所を伝えた人がいました。
「素性の分からない相手方に対して、むやみに当庁の所在地、電話番号を伝えることは、無用なトラブルに発展するおそれがあるため、お勧めできません」
――では詐欺電話がかかってきた際の対応策は。
「詐欺被害に遭わないためには、まず、自宅の固定電話や携帯電話にかかってきた知らない番号や非通知からの電話には出ないようにしましょう。最近は、国際電話からかかってくる詐欺電話も増加しています。留守番設定にするなどして犯人からの電話に出ない対策を取りましょう」
お金の話が出てきたら詐欺を疑い、警察や家族などに相談を!
――電話のほかにSNSでの詐欺も増えています。
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「昨今の投資ブームに便乗し、SNS 等で『必ず儲かる』などと謳う詐欺広告も増えています。『必ず値上がりする』『楽して儲ける』などメリットのみ強調する広告には注意してください。実際に取引を開始する際には、金融商品取引法に基づき、金融庁に申請・登録している正規の業者であるか確認してください」
――詐欺と気付いた時にどう動けばいいですか。
「犯人側は、巧妙な手口でだましてきます。最近では、警察官等をかたり『あなたは詐欺事件の容疑者となっている』『資金調査に協力すれば逮捕しない』などと不安をあおり、インターネット・バンキングを利用させるなどして現金をだまし取る手口が急増しています。お金の話が出たら詐欺を疑い、警察や家族、周囲の方に相談してください」
※詐欺かどうか判断に迷った場合は、消費者ホットライン「188」番や警察相談専用電話「#9110」番などに相談しましょう。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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