“富士山ローソン”　マナー違反・迷惑行為で　黒幕→茶幕→今度は“新柵”設置へ　山梨・富士河口湖町

富士山とコンビニのコラボ。この景色を求めて観光客のマナー違反が後を絶たなかった山梨県富士河口湖町。「黒幕」に続き、新たな柵を設置する強硬策に打って出ることを決めました。

記者
「あちら、歩道を埋め尽くすように観光客の方が集まっていて、みなさんカメラを構えています」

富士山とコンビニ「ローソン」のコラボ。この景色がSNSで話題となり、海外から観光客が押し寄せた山梨県富士河口湖町。

ドイツからきた観光客
「ローソンの青と白が山頂の雪の色とぴったりだね」

危険すぎる行為や、周辺での迷惑行為などが後を絶ちませんでした。

記者
「赤信号ですが平気で渡っています」
「道路に寝そべって食事をとっています。そしてコンビニエンスストアの駐車場の縁石にも、ずらーっと人が座り込んで食事をとっています」

そこで今年5月、町がとった第1弾の対策が、高さ2.5メートル、幅およそ20メートルの黒幕を張って“富士山ローソン”を見えなくするというもの。

近くに住む人
「重々しい雰囲気というか、街の景観が崩れるじゃないですけど。マナーの悪いところが改善されればいいなと思っています」

これでひと安心かと思われましたが…

タイから来た観光客
「ちょっとスケスケ。（黒幕が）あってもみんな来ると思う」

その後、幕が破かれ、穴が開けられるなどの被害が相次ぎ、次の一手に。より丈夫な素材、かつ透けにくく網目が細かい茶色の幕への張り替えを余儀なくされたのです。

そして、台風接近に伴い、茶色幕撤去から3か月。きょう現場に行ってみると…

多くの外国人観光客が再び集結。マナー違反が後を絶たないことから、町はさらなる強硬策を打つ必要性に迫られたといいます。

今度は、ローソンの前の歩道沿いに高さ80センチ、長さ3メートルの柵を2つ並べて設置する予定で、再来週から工事に入るということです。