ママスタ
今、一部のママたちの間で、高校生が学校の授業などで使用するタブレット端末について話題になっていることをご存じでしょうか。自治体によって、学校の授業などで使用する端末の費用を、それぞれの家庭で負担する動きがあるのです。
昨今、学校教育ではタブレットやPCなどの端末を1人1台使うことがほぼ“当たり前”となっており、導入方法や取り扱いなどについてさまざまな課題や問題点が浮き彫りになっているようです。学校の授業で必要になるものだから、ある程度の負担は仕方ない。そうは思うものの経済事情などを考えると、数万円から十数万円にも及ぶ費用を家庭が負担することに困惑するかたも多いのかもしれません。この話題に対し、ママスタコミュニティにいるママたちも興味があるようで、さまざまな意見を交わしていました。
出費は仕方がないけれど、スペックがいまいちで納得いかない
『自分で選べるならいいけど、学校指定はスペックと金額合わなくてイヤよね』
『買うのはいいけど、理由不明にムダに高いんだよね。癒着っぽい学校指定があるんだったらイヤだな』
ママたちのコメントを見ていると、基本的には「学校で使用するものであれば自費でも仕方がない」という流れになっていました。しかし、ママたちが納得いかないのは、負担する金額に見合わないものがあることなのだそう。たしかに高額な負担を強いられるのに、金額が見合わないものは困りますよね。
貸与よりも購入の方がいい 『買うならいいよ、最終的には自分のものとして残るのだから。うちはレンタルで年間5万円くらい払っている。通信費と保守費用込みらしいけど、自分で買った方が安い』
『うちの学校は貸与だから壊さないか、傷つけないかっていちいち気にする。だから購入がよかった』
『学校の備品扱いだったから、持ち帰ることができなくて不便だった』
学校からタブレット端末を貸し出されているという声も寄せられていました。しかし貸し出されているから一概にいいとは限らないようですね。
『そもそも無料貸出自体がおかしかったんだよ。タダだからって乱暴に扱うし大切に使わないし』
自分のものではないという感覚が、大切に扱おうと働く子もいれば、粗雑に扱ってしまうケースも珍しくないとの声もありました。そのため、破損させて弁償しなくてはならないことも起こっているのだとか。また、本体費用を負担しなくても、通信費や保守費用の支払いを求められることもあるようです。ますます出費がかさみ、経済的に苦しい家庭にとって厳しい展開になるかもしれません。
個人の端末を活用する「BYOD」への動き
『新たに買うんじゃなくて、家にあるタブレット端末を使いたいと希望する保護者がいたけど、「この操作ができるやつじゃなきゃダメ」とか言われて結局みんなと同じものを購入していた』
『公立高校は指定のChromebookだった。家にノートPCもiPadもあるのに、何だろうこのムダな出費はと思った』
自宅に立派なタブレット端末やノートPCがあるのに、わざわざ購入するなんて……という声は当然あったのでしょう。そこで教育現場に導入されつつあるのが、生徒が所有するICT機器を活用するBYOD(Bring Your Own Device)です。家庭で費用を負担し購入された多様な端末を、学校教育において利用する取り組みです。
この場合は端末を新たに購入する場合の支援金の制度、希望者には端末の貸与も選択できるなど、経済的に苦しい世帯をサポートする取り組みも並行して行われることでしょう。学校側も家庭側も負担を少しでも軽減できる未来が見えてきそうですね。さまざまなスタンスの自治体がありますので、お住まいのエリアの情報を調べてみてもいいかもしれません。
子どもの教育に関しては必要経費 『高いって思っても学校で使うものだし買うしかないよね』
『今の世の中、タブレット端末ぐらい扱えないと就職先が見つからなさそうなことを考えたら必須だと思う。だからタブレット端末が買えないからと高校を諦めたら人生詰んじゃう気がするよ』
ママたちの見解としては、わかっていれば事前に蓄えておくこと、学校の学習で使うものは必要経費だと割り切ることが重要なのだそう。学校によっては購入する場合に分割払いが可能だったり、経済的に厳しい家庭に対し支援や負担軽減を行う制度などもあったりするようです。蓄えておくことも大切ですが、どうしても厳しいと感じる場合は、すぐに諦めず学校側や公的機関への相談を視野に入れてみてもいいのかもしれませんね。
参考:文部科学省「高等学校等における多様なICT端末の活用に関する実証研究事業」
文・櫻宮ヨウ 編集・井伊テレ子 イラスト・Ponko
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