地位や順位などが最も下であることを示す「最下位」。この最下位を表す言葉として一般的によく使われるのが「ビリ」だ。ただ、この「ビリ」も東日本や東北で主に使われている言葉のようで、地域によっては全然違う表現を使うこともあるという。一体他にどのような言い方をされているのか、詳しく見てみよう。
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順位が最下位の時に使う「ビリ」って一般的!?
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●長野辺りが「ビリ」と「ドベ」の境界線?
割とよく知られている「ビリ」のバリエーションが、「ドベ」という言葉。こちらは西日本でよく使われている表現で、愛知や長野から西では「ドベ」を使う人が多い。この辺りから「ビリ」と「ドベ」の境界線が存在しているようだ。
また、特殊な言い回しでは「ペケ」という言い方も。実は、これは関西だと「バツ印」を表す方言だ。しかし埼玉や東京、群馬など関東在住の一部の人は、「ペケ」を最下位として使うことも。ネット上にも「ペケといえば当たり前に最下位のことだと思ってた」「最下位のつもりでペケって言ったら、関西人には全然伝わらなくて驚いた」などの声が上がっていた。
元々「ペケ」は「だめになる」「拒否する」という意味があったようで、中国語などの外国語が起源ではないかと言われている。ただその由来も諸説あり、はっきりはしていない。
他にも、変わった表現として石川県の「ゲベ」も挙げられる。北陸では独自の言い方をしているようだ。大阪や兵庫などの一部では「ベッタ」や「ベヘタ」と言ったり、北海道では「ゲッパ」や「ゲレッパ」という表現を使うことも。
「ビリ」や「ドベ」を使う地域が多いものの、他にも「最下位」を表す方言はかなりたくさんあることがわかった。いくつか知っておくと会話をする上でも面白いかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている