英アンドルー王子、中国人スパイ容疑者を宮殿に招待していた 報道後「すべての連絡を断った」と主張

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2024年12月17日 10:31  Techinsight Japan

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2019年に米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との親交が発覚したアンドルー王子。今度はスパイ容疑の中国人実業家との関係が明らかになった
チャールズ国王の弟アンドルー王子が、スパイ疑惑のある中国人実業家をバッキンガム宮殿に招待していたことが報じられた。この実業家は現在、国家安全保障上の理由で英国への入国が禁止されている。報道を受けて、アンドルー王子は実業家との関係について「すべての連絡を断った」と主張する声明を発表した。王室関係者によると、チャールズ国王はクリスマスのサンドリンガム行進からアンドルー王子の参加を見合わせるべきかどうかを検討しているという。

英紙『The Times』は現地時間13日、国家安全保障上の理由で英国への入国を禁じられた中国のスパイ容疑者が、かつてアンドルー王子に招かれてバッキンガム宮殿を訪れていたと報じた。

容疑者の男は中国人の実業家で、法的理由から“H6”と呼ばれている。“H6”は2度にわたりアンドルー王子から宮殿に招待されたほか、セント・ジェームズ宮殿とウィンザー城を訪れていた。

今年7月に開かれた専門法廷によると、“H6”は2020年にアンドルー王子の誕生日パーティに招待され、王室の側近ドミニク・ハンプシャー氏から、「中国の潜在的な投資家との取引で、アンドルー王子の代理として行動できる」と言われたという。判事は、“H6”がアンドルー王子から「過度な信頼を得ていた」と判断した。

今回の報道後、政府の懸念を受けて、アンドルー王子のオフィスが声明を発表した。王子は“H6”との関係について「すべての連絡を断った」と主張し、「公式なルート」を通じて会っており、機密事項には一切触れていないと説明した。

なお、チャールズ国王は、アンドルー王子と“H6”の関係について、英国保安局から説明を受けたと報じられている。

英王室では、クリスマス時期に英ノーフォーク州のサンドリンガムに集まり、25日の教会でのクリスマス礼拝に向かう際、王室メンバーが揃って行進するのが伝統となっている。教会へ向かう沿道には多くの群衆が集まり、礼拝後には王室メンバーと交流する。

アンドルー王子は2019年、未成年少女の人身取引の疑いで逮捕された米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告と親交があったことが明るみに出た。そのため、同年のクリスマス礼拝は王室メンバーと一緒に歩かず、当日のプライベートな礼拝でチャールズ皇太子(当時)と歩く姿が目撃されていた。

アンドルー王子はスキャンダル後に王室公務から退いたものの、チャールズ国王の即位後も毎年、王室メンバーと一緒にサンドリンガムの行進に参加している。

しかし、今年は“H6”との関係が報じられたことで、アンドルー王子が国王率いるクリスマスの行進に参加するかどうかに注目が集まっている。

王室関係者によると、当日は大勢が集まるため、アンドルー王子が公の場に姿を見せるべきかどうかを検討しているという。

画像2枚目は『The Royal Family Instagram「This morning The King and Queen and other members of the Royal Family attended a Christmas service at St Mary Magdalene Church in Sandringham.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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  • 守ってくれていたエリザベス女王もいないしね!
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