米下院、つなぎ予算延長法案可決=政府閉鎖、ぎりぎりで回避へ
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2024年12月21日 07:02 時事通信社
【ワシントン時事】米下院は20日、共和党が提出したつなぎ予算延長法案を賛成多数で可決した。法案は上院に送付された。上院通過後、バイデン大統領の署名で成立するが、バイデン氏は法案を支持する意向を示している。現行のつなぎ予算は同日深夜に失効する。予算切れによる政府機関の一部閉鎖はぎりぎりで回避される見通しとなった。
新法案はつなぎ予算を来年3月半ばまで延長するとともに、大型ハリケーン被害への支援などを盛り込んだ。今月19日の採決で共和党からの「造反」が相次ぎ、民主党も賛成できない要因だった「債務上限(連邦政府の借入限度額)」の効力停止延長は外された。
延長法案への対応を巡って、多数派の共和党が割れていた下院で可決されたことで、「ヤマ場」は越えた。上院は現在、民主党が制している。
政府閉鎖となれば、国立公園や空港といったさまざまな公共サービスが縮小され、クリスマス休暇入りする米社会・経済に幅広い影響を及ぼす恐れがある。ジャンピエール大統領報道官は20日の記者会見で、政府閉鎖の場合は「自宅待機となる可能性について、各省庁が職員に通知し始めた」と明かしていた。
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