細田守、最新作『果てしなきスカーレット』2025年冬公開

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2024年12月23日 16:31  ORICON NEWS

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最新作が2025年冬に公開される細田守監督 (C)ORICON NewS inc.
 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』などの細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』が来年(2025年)冬に公開されることが23日、発表された。国内では東宝が配給し、ソニー・ピクチャーズによって世界配給される。発表とあわせて、主人公スカーレットが描かれたスーパーティザービジュアルが解禁となった。

【画像】凛々しい表情!主人公スカーレットが描かれたスーパーティザービジュアル

 この日、都内で開催された東宝のラインナップ発表会とあわせて、本作の発表記者会見が行われ、細田監督と齋藤優一郎プロデューサー(スタジオ地図)が登壇。しかし、宣伝方針により、現時点で作品内容について詳細を語ることができず、歯切れの悪さは否めなかった。ただ、これまでの細田守監督作品で繰り返し描かれてきた「爽やかな入道雲は、たぶん今回はない」「名前のスカーレットからも日本人ではないし、舞台も日本ではない」などと、新作が細田監督にとって「挑戦」に満ちた意欲作であることは伝わってきた。

 細田監督は「私はこれまで、アニメーションの可能性を信じて、『もっと面白い映画が作れるのではないか』という思いを持ちながら映画を作ってきました。もちろんヒットしなければ次の作品を作ることが難しいのですが、それだけではなく、アニメーションが好きだからこそ、新しい表現の可能性を広げ、多くの人に楽しんでもらえる作品を作りたいと考えています。作品ごとに挑戦し続けてきた結果、今回も非常に大きなテーマを扱うことになりました」とコメント。

 ただ、その詳細を語ることはできず、「いつもでしたら夏公開ですので、こんな話です、と言うことができるのですが、冬公開ということで、今の段階で多くお話することができなくて。けれども、冬に公開されるのが、ぴったりな内容になっていると思います。詳細なストーリーについては、もう少しお待ちいただければと思っております」と細田監督も苦笑いするしかなかった。

 質疑応答の際には、音楽とインターネットをモチーフにしていた前作『竜とそばかすの姫』を例に、今回の作品のモチーフになっているものについて質問が及び、細田監督は次のように答えた。

 「今回の作品でも一つの古典作品をモチーフにしています。『竜とそばかすの姫』では『美女と野獣』をベースにして、現代のインターネットの世界で表現したのですが、今回も同じように、非常に有名な古典を基にしています。ただ、具体的な名前はまだお伝えできなくてすみません。この古典を現代の文脈でどう描くかを考えながら作品を作りました。『美女と野獣』と同じくらい有名な世界的な作品を背景にしています。スタイル(スカーレットの服装)からすると、歴史的なバックグラウンドがあるかもしれません」。

 タイトルの「果てしなきスカーレット」に込めた思いについては、「古典をベースにしつつも、時空を超えた広がりを持つ作品というテーマにふさわしいタイトルとして『果てしなき』という言葉を選びました。小松左京の小説『果てしなき流れの果てに』にもあるように、非常に壮大な時間や空間を超えるテーマに対するリスペクトも込められています。物語の舞台や登場人物たちが目指す場所が果てしなく広がっていることも意味しています。タイトルには、時空や場所を超えた壮大な物語性があることを表したかったんです」と説明した。

 主人公スカーレットのほかに、もう一人、重要な登場人物がいて、スカーレットとは異なる時代に生きるキャラクターかもしれないことをにおわせた細田監督。これまでの作品で描いてきた、「人と人との絆」という要素については健在で、「今回は『ロードムービー』や『バディもの』の形式で物語が展開します。対照的な二人の登場人物が旅を通してお互いを理解し、関係を深めていく様子を描いています。この絆の描写は、これまで以上に深いものになると思いますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」と話した。

 すでに世界配給が決定している本作は、「世界的に反響を呼ぶ作品になる可能性がある」と野心的に語った斎藤プロデューサー。細田監督も「この作品では、世界中の人々に共通する問題や感情に寄り添い、それを深く考えさせるような大きなテーマに取り組んでいます。表現の面でも、テーマの面でもこれまでの枠を乗り越え、新しい挑戦をしていきたいという強い思いがあります。

 今回のテーマは、私自身がこれまで取り組んできた中でも非常に大きなものだと思います。大げさに聞こえるかもしれませんが、この映画ではあらゆる人に共通する普遍的な感情を描こうとしています。誰一人として無関係でいられないテーマに挑みたい、という思いで作っています。ストーリーの詳細はまだお伝えできませんが、生と死という深いテーマにも踏み込むことにもなるかもしれないですし、主人公が困難を乗り越え、最終的にたどり着く場所を目指す姿を通して、私たちが生きるこの混沌とした世界や先行きが見えない社会において、どうやって希望を見出すのかを描きたい。若い人たちが未来を切り開き、怖気づくことなく、強く前を向いて生きてほしいーーそんな願いを込めてこの作品を作っています。しっかりと作り切りたいと思っています」と、語っていた。

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  • ジブリに関わっていたからといって、この人をポストジブリのように持ち上げる風潮には首を傾げている。画が綺麗でも、ストーリーがねぇ…🤔
    • イイネ!2
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