お金の不安がない人ってどんな人?シニア世代が目指すべき新しい豊かさとは

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2024年12月24日 19:31  All About

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60代を迎え会社を定年すると、ハードな仕事から解放されてホッとする半面、長い老後を考え「老後の蓄えが心もとない……大丈夫かな」など不安を感じることもあるでしょう。そんな思いから解放されるには、どうしたらいいのでしょうか。

お金の不安がない人ってどんな人?

お金の不安を感じるのは、手持ちのお金が少ない人だけではありません。たとえお金をたくさん持っていても、減ってしまうことを恐れると不安は消えません。

「お金の不安がない人」とは、お金を持っているというよりは、これからの未来を「何とかする、または何とかなる」と思える人ではないでしょうか。そう思える人は、以下のような「生きるための資産」を持っています。

1:仕事で培ったスキルや知識があり頼りにされる人

仕事で培ったスキルや知識があり頼りにされる人とは、専門的な経験や知識を生かして周りの人から相談される存在です。例えば、長年営業をしてきた人であれば「交渉のコツ」や「顧客対応の方法」などをアドバイスできるのではないでしょうか。

それ以外でも、パソコン操作が得意な人であれば、AIツール、データ分析スキルなどの最新スキルを既に身に付けているか、もしくはこれから身に付けようとしているかもしれません。また、そんな人であれば、年賀状作りや簡単な資料作成などの実生活で役立つスキルも当然持っているでしょう。自分の持つ知識やスキルを積極的に開示して「困ったときにお願いしたい」と思われれば、新たな収入や仕事の機会を生むこともあります。

2:年金暮らしでも知恵を絞ってやりくりできる人

年金暮らしでも知恵を絞ってやりくりできる人とは、収入に見合った生活を工夫できる人です。例えば、保険料、通信費、水道光熱費、新聞購読料、月額サービスの利用料金(さまざまなサブスクリプションで契約している商品やサービス)などの固定費のムダを見逃さず、食費、消耗品費などの変動費は予算管理をして余計な出費をしない人。

また、不要な物をフリマアプリなどで売り、必要な物を中古品で賢く購入するという工夫もいといません。こうした小さな工夫を積み重ね、限られた収入で豊かさを感じられる生活を実現できるのは一見地味なようですが、堅実この上ない能力です。

3:その時々で助け合える良い人間関係を築いている人

その時々で助け合える良い人間関係を築いている人とは、近所の人、親戚縁者、友人など周囲の人と信頼し合い、困ったときに互いを支え合える関係を日ごろから構築できている人をいいます。例えば、近所同士で、頂き物をお裾分けしたり、体調を崩したときに買い物を代わってあげたりなどの支援を日常的に行うことは必要でしょう。

また、災害時の避難場所を確認したり、声を掛け合ったりすることも大切なコミュニケーションです。日ごろから、周囲の人々との関係を大切にしていれば、普段から感謝を伝え合う関係性が築かれているでしょうし、そうであればイザというときも自然と助け合うことができます。

まとめ

お金を増やすことは大切ですが、それだけで不安が解消されるわけではありません。本当の安心とは、お金だけに頼らずに生きていける「生きるための資産」を築くことから生まれます。

仕事で培ったスキルや知識、人間関係、そして日々の生活を工夫してやりくりする力を持っている人は、どんな状況でも「なんとかなる」と思える強さを持っています。お金に依存し過ぎない解決策や、幸せを感じる方法を見つけられれば、お金の不安は自然と消えていくでしょう。

これからの人生で必要なのは、収入に左右されない豊かさを自分の中に育むことです。少しずつでも、できることから始めてみてはどうでしょうか。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

このニュースに関するつぶやき

  • 健康。これに尽きる。こうすれば不健康になる。これで人間がダメになるというのを知っているという強み。
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