パレスチナ自治区ガザでの戦闘停止などに向けた交渉について、イスラム組織ハマスは「イスラエルが新たな条件を提示したことで合意が遅れている」と主張しました。イスラエル側は反発しています。
中東アルジャジーラによりますと、ハマスは25日の声明で、カタールやエジプトの仲介による交渉が「いまも正しい方向に進んでいる」と強調しました。一方で、イスラエルがガザ地区から軍を撤退させることや、避難生活を余儀なくされているパレスチナ人の帰還などについて「新たな条件を提示したことで合意が遅れている」と非難しました。
これに対し、イスラエル首相府は声明を出し、「ハマスがうそをつき続けている」と反発。「すでに達した合意に反対し、交渉を難航させている」と主張しました。そのうえで「すべての人質の解放のため、不断の努力を続ける」と強調しています。
ガザ地区での停戦交渉をめぐっては、近いうちに合意に至る可能性が伝えられていたほか、ネタニヤフ首相が今週、「どれだけ時間がかかるかは分からない」としながらも「ある程度の前進があった」と発言していて、進展が期待されていました。
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