韓国の最大野党は、現在、職務停止中の尹錫悦大統領に代わって大統領職務を担っている韓悳洙首相の弾劾訴追案を国会に発議しました。大統領代行に対する弾劾訴追案は、韓国史上、初めてです。
韓国では「非常戒厳」宣言をめぐり尹錫悦大統領の弾劾訴追案が、今月、国会で可決されたことを受け、韓悳洙首相が大統領の職務を代行しています。
最大野党「共に民主党」は韓首相に対し、国会が推薦する憲法裁判所の裁判官3人を任命するよう求めていますが、韓首相は26日、「代行が大統領の重大な固有の権限を行使することは自制すべきだ」と指摘。「与野党が合意した案が提出されるまで任命を保留する」と表明しました。
これを受け「共に民主党」は、「代行を遂行する資格も憲法をまもる意志もないことが明らかになった」として、韓首相の弾劾訴追案を国会に発議しました。
韓国国会によりますと、大統領の代行に対する弾劾訴追案は韓国史上初めてです。
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「共に民主党」は、27日の採決を目指しています。
ただ、大統領代行の弾劾訴追案を可決するのに必要な票数について、大統領の弾劾案に準じ在籍議員の3分の2とするか、通常の首相の弾劾案と同じく過半数とするかで、与野党で意見がわかれています。