台湾の頼清徳総統が新年の挨拶を行い、中国などの権威主義国家を批判し、台湾は民主主義で団結して安全と平和を確保すると訴えました。
頼清徳総統は新年の挨拶の冒頭で、2024年について、地震や台風などの災害に加え、「権威主義の絶え間ない挑戦に耐えた」と振り返りました。
さらに、中国、ロシア、北朝鮮、イランを名指しし、「権威主義の国々が合流を続け、国際秩序を脅かし、インド太平洋地域と世界の平和と安定に深刻な影響を与えている」と批判。台湾を民主主義で団結させ、世界と繋がり、安全と平和を確保すると訴えました。
中国は台湾との統一に向け、経済や人的交流による「融合的発展」を掲げる一方、「独立勢力」とみなす民進党政権に対し、禁輸や関税の優遇措置の撤廃などで圧力を強めていますが、頼総統は欧米や日本、東南アジアなどへの投資が中国を顕著に上回っていると述べ、中国市場に依存しないことを強調しました。
一方、中国の習近平国家主席はきのうのスピーチで、「誰も祖国の統一に向けた歴史の流れを阻むことはできない」としています。
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