元日は「すごく嫌い」 遺族代表、癒えぬ心境明かす 能登地震

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2025年01月01日 18:42  毎日新聞

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毎日新聞

追悼式で遺族を代表して言葉を述べる小林由紀子さん=石川県輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで2025年1月1日午後4時6分(代表撮影)

 最大震度7を観測し、500人以上が死亡した能登半島地震から1年を迎えた1日、石川県は同県輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで、能登豪雨の犠牲者らも含めて追悼式を開催した。遺族や被災自治体関係者、石破茂首相ら計445人が参列した。


 遺族代表として言葉を述べた小林由紀子さん(53)=同県穴水町=は、家屋倒壊で父洋一さん(当時82歳)を失った悲しみを涙で声を詰まらせながら振り返った。「実家も倒壊し、がれきのなかで最愛の父を失った。突然の出来事に悲しみ、絶望感に打ちひしがれた」と感極まった様子で語った。その上で、「地域の人に支えられてここまで来ることができた」と周囲や全国の支援への感謝を語った。


 小林さんは式典終了後、取材に応じ、「1年たったが、この日がすごく嫌い、つらい。今日、母が父の写真を持ってきて、あの時の事が思い出されてつらかった」と癒えぬ心境を明かした。


 東日本大震災や熊本地震などの被災者に触れ、「こんなにつらい思いをして過ごしてきたんだなと。私たちだけじゃないんだなと思いながら1年過ごした。いつになったらこの気持ちがなくなってくれるのかと思いながら、今日を迎えた」と述べた。【深尾昭寛、国本ようこ】



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