帝王切開とその後の妊娠結果
2024年12月28日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、帝王切開の既往がある場合、その後の凍結融解胚盤胞移植における生化学的妊娠率、臨床妊娠率、出生率が著しく低下すると発表した。
あわせて、帝王切開歴のある女性は、その後の出産において帝王切開の可能性が増すという。
帝王切開既往歴がその後の体外受精・顕微授精、単一凍結融解胚移植に対して与える影響
研究チームは2011年1月、2021年1月の期間、凍結融解胚盤胞移植を受ける女性5817人を対象に後ろ向きコホート研究を行い、帝王切開既往歴がその後の体外受精・顕微授精、単一凍結融解胚移植に対して与える影響を検証した。
帝王切開と経腟分娩による影響を比較したところ、帝王切開歴のある女性は、経腟分娩歴のある女性と比べて生化学的妊娠率、臨床妊娠率、出生率が有意に低かった。一方、凍結融解胚盤胞移植率は、帝王切開歴のある女性のほうが大幅に高くなった。
なお、多胎妊娠、流産、子宮外妊娠、多胎生児出産、母体合併症、早産および新生児の結果において有意差は認められなかったという。
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(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)
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