JR京都線(大阪〜京都)間では、多くの特急列車が運行されています。例えば大阪と敦賀を結ぶ「サンダーバード」と、京阪神と鳥取を結ぶ「スーパーはくと」が挙げられます。この2つの列車ですが、なんと同じ区間でありながら、日にちによって普通車指定席特急券の料金が異なることがあります。この一見不思議な現象について、詳しく検証してみました。
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200円のズレの謎
2024年12月27日の大阪→京都間を例に挙げてみます。「サンダーバード」の普通車指定席特急券は、乗車券と特急券を合わせて1870円です。一方、「スーパーはくと」は2070円で、「サンダーバード」よりも200円高いことがわかります。
これを別の日で比べてみると、例えば12月16日では、「サンダーバード」も「スーパーはくと」もどちらも1670円と、同じ料金になります。このように、日にちによって「サンダーバード」と「スーパーはくと」の間で普通車指定席の料金に差が生じることがあるのです。
原因は指定席シーズンのズレ
JR各社では、JR北海道と一部列車を除き、指定席特急券の価格は時期により異なります。現在は4段階制となり、最繁忙期・繁忙期・通常期・閑散期があります。通常期を基準にすると、最繁忙期は+400円、繁忙期は+200円、閑散期は−200円となります。
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問題は最繁忙期、繁忙期、通常期、閑散期の時期です。簡潔に説明すると、JR西日本・東海・四国・九州とJR東日本の間で、4段階の設定時期が微妙に異なります。
例えば2024年12月ですと、JR西日本での最繁忙期は12月28日・29日、繁忙期は12月1日・27日・30日・31日、閑散期は12月2日〜5日・9日〜12日・16日〜19日・23日〜25日、残りが通常期です。
JR東日本での最繁忙期は12月28日〜31日、閑散期は12月2日〜5日・9日〜12日・16日〜19日・23日〜26日、残りが通常期です。
普通車指定席の料金差が生まれる理由は、「サンダーバード」と「スーパーはくと」で適用される基準が異なるためです。「サンダーバード」はJR東日本の設定を基準にして料金を計算しますが、「スーパーはくと」「はるか」「くろしお」といった他の特急列車は、JR西日本の設定を基準にして計算します。そのため、同じ区間であっても、料金にズレが生じるのです。
さらに、名古屋と敦賀を結ぶ「しらさぎ」や北陸新幹線もJR東日本基準で料金が決められています。そのため、関西から北陸方面へ向かう定期特急列車の指定席特急券は、JR東日本基準で計算されると覚えておくと良いでしょう。
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(まいどなニュース特約・新田 浩之)
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