地元の公立校に通う子が大半の小中学校とは違い、高校になるとそれぞれの学力や希望に合った学校に通うようになります。世間のイメージがよい高校もあれば、そうではない高校もあるでしょう。ママスタコミュニティにあったのは、わが子の高校名を尋ねられたときの適切な返答を知りたいという投稿でした。投稿者さんは質問に答えたくないのだそう。
嫉妬されるから?バカにされるから?答えたくない理由は
『正直に答えればいいだけなのに、なんで答えたくないの?』理由を尋ねるコメントも届きました。「教えたところで、何かが変わるわけでもない」という声もあります。逆に「聞いてくる人、嫌だよね。そんなことを知ってどうするのかな」といった声も。
『偏差値が低い高校だったら、言いたくないかも』高校名を聞いただけで「ああ、あの……」と思われるほどの学校であれば、ためらう気持ちはわからないでもありません。
『進学校だったりすると、あとあとまで絡まれるのだと思う』一方で偏差値が高い場合も、迷いがありそうです。「うちの子は◯◯高校なのに」と勝手に比較され、嫉妬の対象にされては困ります。相手に自慢と受け取られるのも避けたいところです。
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『詮索されるのが嫌なんだよ』高校自体に際立つ特徴がないのなら、これが理由ではないでしょうか。プライベートをあれこれ詮索されたくないのです。
子ども同士の仲がいい。ご近所さん。教えてもいい相手は
「情報を与えたくない相手なのでは?」という推測もありました。例えばそれぞれの子が同じくらいの偏差値で片方は第一志望に合格したけれど、片方は滑り止め校のケース。知り合い全員に触れ回りそうな”スピーカー”ママというケース。普段はさほど親しくもないのに、プライベートを探るときだけ近づいてくる相手にも教えたくはないでしょう。
『受験後にママ友間で、誰がどこに合格した的な情報を共有するために聞いてくる』これはありがちに思えますが、おしゃべりのネタにされるのはいい気分ではありません。
では、どんな相手になら教えてもいいと思えるのでしょうか?
『子ども同士の仲がよければ、気にせず言う』
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『近所のママに聞かれたから答えたのに、こっちが聞いたら「子どもに口止めされている」と言われてびっくり。聞かれたくなければ、聞いちゃダメだよ』お互い高校生の子どもがいる同士であれば、話の流れで尋ねることはありそうです。しかし、たしかにこれはマナー違反。今後のつきあいを再考するレベルです。「子どもの同級生の親ならオウム返しに尋ねて、向こうが答えたら教えていたよ」という経験談もありました。近所の人に聞かれた場合は「普通に答える」というコメントも少なくありませんでした。制服を見ただけではピンと来ないお宅もあるかもしれませんが、変に隠しても「あの家は秘密主義」とご近所付き合いに支障が出そうです。「教えても、知らないだろうけど」と思う新設校などでも、とりあえず「教えた」「聞いた」事実があれば納得してくれるでしょう。
笑ってごまかす?きっぱり拒否する?最適な返答は
投稿者さんが知りたがっていた、適切な返答にはさまざまなアドバイスがあがりました。
ざっくりしたヒントだけ教える
『家から自転車で通える公立校だよ』
『「山の上」とか、特徴を教えた。わかる人にはわかる』
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笑いでごまかす
『「アンケートでも取って回っているの?」と、笑って言う』
『芸能人になり切り「プライベートな質問は、事務所を通してください」とふざけて返す』言わないことで雰囲気を悪くしないために、笑いを交えた回答をするというコメント。それ以上突っ込まれないよう、答えたらすぐにその場を立ち去るとよさそうです。
とにかく拒否する
『何度尋ねられても「たいしたところじゃない」と、曖昧な答えを繰り返す』のらりくらりとごまかして、そのまま逃げ切るという声も目立ちました。「自慢できるようなところじゃない」「おバカな学校だから、言えない(笑)」といったコメントも。本当にレベルの低い高校かは別として、ひたすら謙遜しまくるわけです。
『「聞かれたくないんだよね」。それでも尋ねてきたら「聞こえなかった?」と言って、おしまい』きっぱりと拒否する人もいました。場の空気は悪くなりそうですが、すっぱり諦めさせるならこれがベストです。遠回しな回答では逆に「感じが悪い」と捉えられる場合もあるため、「言いたくない」とはっきりと口にするほうがいいとのアドバイスもありました。それ以上突っ込もうとするのは、よほどのクセ者でしょう。
いろいろ集まったアドバイスでしたが、とくにママたちのコメントであがったのは
『うちの子に「勝手に言わないで」と止められているから、と返す』というアドバイスでした。一番無難で、それ以上詮索されない回答といえそうです。「自分が言いたくないわけではないけれど、ごめんね」というニュアンスも伝わります。
「絶対に言いたくない」と考えるママたちもいたものの、「濁すと詮索されそうだし、普通に言う」というママも少なくなかった、今回の投稿。「答えたくない人がいるのか。今まで尋ねたことはなかったけど、気をつけよう」という声もありました。相手との関係性も大きいようなので、回答は臨機応変に使い分けたいですね。
文・鈴木麻子 編集・みやび イラスト・マメ美