ユン大統領の拘束令状執行に関わった捜査機関のトップら150人あまりを告発の予定

韓国で非常戒厳に対する捜査をめぐり、尹錫悦大統領の弁護団は拘束令状の執行に関わった捜査機関のトップら150人あまりを検察に告発すると発表しました。

非常戒厳について捜査する高位公職者犯罪捜査庁などでつくる合同捜査本部は今月3日、尹大統領に対する拘束令状を執行し、公邸に捜査員らを突入させました。

尹大統領の弁護団によりますと、捜査員らはこの際、軍事施設保護区域に指定される公邸の正門を破壊して侵入し、大統領警護庁の職員に暴行を加え、けがを負わせたということです。

これをうけ弁護団は、「令状の執行に関わった高位公職者犯罪捜査庁のトップらには特殊公務執行妨害や特殊建造物侵入などの疑いがある」として検察に告発する予定だと明らかにしました。

告発の対象には警察や軍の幹部も含まれていて、150人あまりに上るということです。

一方、尹錫悦大統領の弁護団が高位公職者犯罪捜査庁による拘束令状の執行は違法だとして、許可しないよう求めた異議の申し立てについて、裁判所は棄却したと発表しました。ただ、具体的な理由は明かにされていません。