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成人式(二十歳の集い)が必要だと思っている人は、どのくらいいるのだろうか。成人式に参加したことがある昭和(40〜49歳)と令和世代(19〜21歳)の女性に質問したところ、「必要だと思う」と答えたのは令和世代のほうが30ポイントも多いことが、写真館チェーンを展開するスタジオアリス(大阪市)の調査で分かった。
成人式は「必要だと思う」と答えたのは、令和世代が76.0%に対し、昭和世代は45.5%。令和世代からは「人生の節目として大切」「同世代とのつながりを感じられる」など、成人式が自己成長や絆を意識する機会と捉える声が聞かれた。
この結果について、同社は「2020年に流行した新型コロナウイルスの影響で、学生時代の記念行事が実施できていないことも要因の一つであることもうかがえた。一方、昭和世代からは『形式的なイベントに過ぎない』『時代にそぐわない』など、成人式に対して必要性を感じない意見が目立った」としている。
●振袖選びの方法
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振袖選びのきっかけについて、昭和世代と令和世代を比較した。どちらの世代も「親」(昭和65.3%、令和68.8%)と答えた人が最も多く、親をきっかけに振袖を選び始めた点は共通していた。
2位は、昭和世代が「特にない」(21.5%)だったのに対し、令和世代は 「SNS」(22.0%)だった。「令和世代はSNSを活用し、オンラインで積極的に情報収集を行うなど、振袖選びに対する能動的な姿勢がうかがえた」(スタジオアリス)
振袖選びにかかった費用について、昭和世代の58.8%は「分からない」と回答。一方、令和世代は「分からない」と答えたのは36.0%と、令和世代のほうが価格について関心があることが分かった。 費用の合計は世代間で大きな差はなく、最も多かったのは「30万円以上」(昭和12.8%、令和17.0%)だった。
振袖選びについて、世代間で差があったのは「価格」「着付け・ヘアメイク」「前撮りデ ータ」の3点だった。
「価格」が上位にランクインしたことについて、スタジオアリスは「令和世代がSNSを通じた情報収集を積極的に行っている影響で、昭和世代と比較してより明確に『コスパ』を意識していることがうかがえた」と分析している。
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一方、時代が変わっても重視するのは「種類の豊富さ」「品質」が上位に。昭和・令和世代ともにほとんど差がなく、幅広い選択肢と高品質な振袖が求められていた。
成人式に参加したことがあり振袖を購入したことがある、もしくはレンタルしたことがある昭和世代(40〜49歳)と令和世代(19〜21歳)の女性を対象に、インターネットで実施した。期間は2024年11月28日〜12月4日、有効回答数は800人。
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