“プレミア対決”を制したのは前橋育英! PK戦の末に流通経済大柏を下して7年ぶり2度目の全国制覇に

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2025年01月13日 17:08  サッカーキング

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[写真]=金田慎平
 第103回全国高校サッカー選手権大会・決勝戦が13日に行われ、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が対戦した。

 高校年代最高峰に所属する強豪校同士の決勝戦となった。2017年度以来2度目の全国制覇を目指す前橋育英は、愛工大名電(愛知)や帝京大可児(岐阜)との死闘を制した後、準決勝では東福岡(福岡)を3−1で破ってファイナルへと進出。プレミアリーグEAST得点王であり、今大会でもここまで4得点(得点ランク2位)をマークしているFWオノノジュ慶吏と、堅守の“赤い彗星”から2得点を挙げたFW佐藤耕太の強力2トップで、流通経済大柏を下して初優勝を飾った7年前の再現を狙う。

 対する流通経済大柏は、FW大前元紀(南葛SC)やMF田口泰士(ジェフユナイテッド千葉)らを擁した2007年度以来2度目の大会優勝が懸かる。3回戦で“高校年代最強”の大津(熊本)との激闘を制した勢いそのままに、準々決勝の上田西(長野)戦では8−0と圧勝。先の準決勝でも、スコアこそ1−0だったが、主将DF佐藤夢真やMF柚木創、FW山野春太らと各ポジションのタレントが好パフォーマンスを披露し、東海大相模(神奈川)を退けた。

 今シーズンのプレミアリーグEASTでは1勝1敗。まさに実力伯仲。12日時点でチケット完売となり、過去最多(成人の日固定となった第81回大会以降)となる58000人以上を動員した『国立競技場』にて、流通経済大柏のキックオフで戦いの火ぶたが切られた。

 立ち上がりから一進一退の攻防が続いた中、試合を動かしたのは流通経済大柏だった。12分に敵陣中央で代名詞のハイプレスが発動すると、MF飯浜空風がボールを奪取。この流れから生まれた混戦のこぼれ球を拾ったMF亀田歩夢がエリア内へと侵入し、相手DF2人に寄せられながらも細かいタッチでシュートコースを作り、最後は右足を振り抜く。カターレ富山内定の技巧派ドリブラーが、ゴールネットを揺らした。

 対する前橋育英はセットプレーからチャンスを作ると、流通経済大柏の勢いにさらなる失点のピンチを迎えるシーンもあったが、31分にスコアを振り出しに戻した。敵陣右サイドゴールライン付近でMF黒沢佑晟がクライフターンから相手DFと入れ替わると、ゴール前にクロスを供給。これをMF柴野快仁がヘディングで叩き込んだ。

 このまま1−1で迎えた後半、同様に立ち上がりは流通経済大柏が主導権を握る。左サイドで亀田が攻撃に違いを生み、最終ラインに君臨する佐藤がオノノジュを抑える。さらに、コーナーキックやロングスローといったセットプレーからもゴールに迫る。が、追加点を奪えないまま、時計の針が進んでいき、試合は延長戦に突入した。

 その延長戦でも、互いの意地と意地がぶつかり合い、決着はPK戦へ。さらにここでも、両チーム5人全員が成功。サドンデスに突入した8人目、先攻の流通経済大柏が失敗すると、後攻の前橋育英もなんと失敗。そのまま続いて迎えた10人目、流通経済大柏が失敗した一方で、今度は前橋育英が成功。“プレミア対決”らしくハイレベルな死闘を制し、7年前の再現を果たした前橋育英が、7年ぶり2度目の全国制覇となった。

【スコア】
前橋育英 1−1(PK戦:9−8) 流通経済大柏
【得点者】
0−1 12分 亀田歩夢(流通経済大柏)
1−1 31分 柴野快仁(前橋育英)

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  • ただ日テレはあかんな 最後までやれよ いい試合なのに
    • イイネ!1
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