美大の過去問集の教員コメントが粋すぎて「泣ける」 “失敗”がテーマのデッサンを「課題違反」と評した理由は……?

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2025年01月15日 07:13  ねとらぼ

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ねとらぼ

「泣ける」と紹介した作品と教員コメント(画像は多摩美術大学 入試問題集2024より)

 美大の過去問集の教員コメントが泣ける……! 美大志望生のそんな感嘆がX(Twitter)に投稿されました。記事執筆時点で394万回以上表示され、12万件のいいねを集めています。


【画像】「課題違反」と評されたデッサン


●デッサンの課題は“失敗している手”


 投稿者は、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を志望する矢野さん。矢野さんは、『多摩美術大学 入試問題集2024』に掲載された受験生の鉛筆デッサンと、それに対する教員コメントを「この教授のコメントが粋すぎて見ただけで泣ける」と紹介しています。


 問題は、「失敗している手」を描いて10文字以内のタイトルを付けるというもの。問題集に掲載された解答例のうち「ママの日だからね」というタイトルのデッサンは、子どもがママのためにおにぎりを握っている状況を描いたものですが、手やそでのあちこちに米粒が散らばってしまっています。上手なおにぎり作りとは言えないところが“失敗している手”ということなのでしょう。


●ママにとっては“失敗”ではない……!


 これに対する教員コメントは、「袖口を幼稚園で着るスモックにすることでより確実に子供の手だと分かるようにしている工夫が見られる」「袖口や米粒まで丁寧に描かれている点も評価した」とデッサンとしてのクオリティーをまず評価。


 その上で、「この作品の問題点があるとすれば、仮に、どんなおにぎりになっても、ママにとっては『失敗』なんかではないので、課題違反になるところだろうか」と結んでいます。たしかに、ママ視点に立つと感涙必至の“大成功おにぎり”なんだろうな……!


●他にもステキな作品や教員コメントが


 同問題集には他にもステキな作品や教員コメントが掲載されており、デジタルパンフレットとして自由に閲覧できます。



このニュースに関するつぶやき

  • 殺伐とするご時世にこういう記事を読むとホッとする。描いた学生は子どもの立場でタイトルをつけ、先生は親の立場で寸評を書いたんですね。
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