韓国の尹錫悦大統領が現職として初めて拘束された15日、コリアンタウンとして知られる東京・新大久保では、在日コリアンから「拘束は当然」「情勢が落ち着いてほしい」などの声が聞かれた。
日本在住が20年を超え、家族で青果店を営む蔡旻錫さん(46)は、拘束の一報に「良かった」と一言。親戚が韓国で暮らしているが、次の大統領についても「何も期待していない」と語った。
同じく20年以上在住する服飾店オーナーの60代女性は「安心した」とほほ笑む。昨年12月の尹氏による「非常戒厳」について「みんな怒っている。権力を維持するために突然宣言したので拘束されて当然だ」と憤った。
年末に来日したカフェのアルバイト女性(20)は政治に関心があり、来日前には尹氏弾劾を求めるデモに友人と参加した。「戒厳令は良くなかった。混乱はあったが、拘束で落ち着くといい」と願う。
韓国料理店に勤める50代男性は「現状が長く続けば、景気が悪くなるのではと心配していた」とほっとした表情を見せた。