元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が18日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。20日に就任式を控えるドナルド・トランプ氏が米大統領に就いた後の“日本への影響”に言及した。
米CNNテレビは1月8日、トランプ氏が同盟国にも敵対国にも一律の関税を課す「緊急宣言」を検討していると報じ、日本にも10〜20%の関税を課す可能性が取り沙汰されている。
これが実行されれば、国内企業にも大きな影響が出て、輸出産業への打撃が想定されるが、高橋氏は「石破総理がトランプ氏と仲良くなれるかどうか。無理なら日本経済撃沈」との見方を示した。
高橋氏は、この問題について、日本は表立って交渉するのではなく「関税の個別交渉に持ち込むこと。表でやったらダメ。うまくやれば、なんとかなりますよ」と指摘した。
石破茂首相はトランプ氏と、2月前半に会談する予定で調整が進んでいるが、その鍵を握る人物として、麻生太郎氏と高市早苗氏をあげた。
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「今の政権で言えば、麻生さんと高市さんが(トランプ氏と)波長が合いそう。この2人以外は、合う人がなかなか、いないんじゃないかな。リベラルな人は、ちょっと難しいんじゃないか」
また、番組MCの東野幸治から「トランプさんになると、円高になりやすいと言われますが、なぜ?」と問われると、高橋氏は「それはアメリカファーストって言って。円安っていうのはドル高。ドル高ってのは自分が不利だって、トランプさんは知ってる。だから、これを直そうって(行動に)なる」とした。
前回のトランプ氏政権時代は、時の安倍晋三元首相が“ゴルフ外交”で親密度を深めていった経緯があり、高橋氏は「これもね、安倍さんの時も同じだったんだけど、ネゴでね。ゴニョゴニョってやってたら、ごまかせる」。
独特の言い回しで表現したが、高橋氏は、その意味を「緊密であればあるほど、いろんな手が使えるんですよ。ゴルフ中でも、たくさんのお話ができればできるほど、いろんなお話ができる」と解説した。
ただし、高橋氏が勧める“ゴルフ外交”に、政治ジャーナリストの青山和弘氏は「石破さんは、安倍さんと同じことをやりたくないし、(一方では)中国とこの間、接近していることを気にしてる。“親中”と言われたくない」との石破首相の考えを推察していた。
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