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フジテレビは23日、女性トラブルをめぐって芸能界引退を発表した中居正広(52)の一連の報道を受け、東京・お台場の本社で全社員に向けた説明会を開催。開場には500人が座れる座席が用意されたが、大人数が詰めかけ、座ることができない者も出る状況に。オンラインの参加も含め、全社員の9割以上となる合計1100人が参加したという。
会社側からは嘉納修治会長と港浩一社長が出席。社員からの質問に対して2人が回答し続けたが、17時半から始まり22時過ぎに終わるという異例の“4時間半説明会”は、経営陣に対する現役社員たちの悲痛な怒号も飛び交う場となった。
「社員からは主に第三者委員会の実態、スポンサーへの信頼回復、今後の会社立て直しのシナリオに関する質問が出ていました。
ある社員は“第三者委員会が動いている間のビジョン”に関して質問し、それに対して港社長は『改革委員会というか、再生委員会のようなものをしっかりと立ち上げたいと考えています。現時点ではまだ細かいところまでは決まっていませんが、未だに根絶されていないパワハラ・セクハラにしっかりと対応していきたいし、毎日会社にきて気持ちよく働ける環境づくりも含めて議論していきたい』と回答。
しかし別の社員は『できることはあるとおっしゃっていましたけど、再生委員会って具体的には何なんですか? いったい何年かけて会社の信頼を取り戻すつもりなんですか?』と厳しく反論し、今後のロードマップがあまりに不明瞭であることに怒りと不安を覚えている様子でした」(フジテレビ関係者)
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説明会では渦中の中居に関する質問のほか、社員の生活状況に関する悲痛な要望が上がっていたという。
「『トラブルが起きていたにもかかわらず、新規の特番を作って中居を起用し続けていたのはなぜか』という質問に対して、港社長は『中居さんの件は第三者委員会の調査範囲なので申し訳ないが答えられない』と回答したほか、嘉納会長は『中居くんと距離を置く対応はとるべきだった、反省すべき点』と対応の誤りを謝罪。
また『今回の騒動で子供が学校でいじめられる』『会社が潰れるんじゃないかと毎日友人や家族が心配の連絡を送ってきている』と訴える社員もいました」(前出・フジテレビ関係者)
涙ながらに経営陣に対して退陣を求める声も上がっていたようだ。
「『対外的なアピールでけじめを付けていかないと。社員は必死に頑張っている、そういうところを今後は見せていくつもり』と話す港社長に対して、ある社員から『アピールっていったい何ですか。スポンサーが帰ってくる保証はない。株主、視聴者、信頼を取り戻さないといけないところは山ほどある。必要なのは幹部の総辞職、そして局内の徹底検査じゃないんですか。“フジテレビ、真剣なんだな”って思われることをしないと』と声が上がると、会場全体は大きな拍手に包まれていました」(別のフジテレビ関係者)
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また争点となったのが、27日に予定されている臨時の会見だった。“定例会見”として行われた17日の会見は、テレビ局の会見にもかかわらず中継がなかったこと、質問に対して「回答を差し控える」発言を連発したこと、限られたメディアのみが参加できるクローズドな形式だったことから非難が殺到していた。
「港社長は17日の会見について『マスメディアとしてありえない形になったこと、本当に反省していますし、今も本当に思っています』と謝罪。
しかし社員からは『あれほど準備不足のまま会見を行った理由は何ですか。世間が感じている一般的な感覚が欠けていると思います』『もし27日にまた失敗したら後戻りできません、本当に不安です』という意見が上がり、オープンな会見を控え、経営陣が世論の感覚からかけ離れていることを危惧する声が少なくありませんでした」(前出・別のフジテレビ関係者)
フジテレビは社員説明会が行われた翌日、27日に行われる会見の詳細を発表。嘉納会長、港社長のほか、フジ・メディアホールディングス代表取締役社長の金光修氏、フジテレビ取締役副会長の遠藤龍之介氏が出席予定だという。社員説明会でフジの労働組合が意見書で求めたフジサンケイグループ代表で、フジテレビ取締役相談役の日枝久氏の名前は記載されていなかった。
社員の悲痛な声は27日の会見にどのように反映されるのだろうか――。
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