限定公開( 2 )
玄関まで物であふれた“ゴミ屋敷”をプロの力で清掃していく動画がYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で25万回以上再生されています。
投稿したのは、関東や東海、関西などでゴミ屋敷の片付けを手掛ける「ゴミ屋敷専門パートナーズ」の公式YouTubeチャンネル。依頼者である女性の弟さんが暮らす部屋を訪問しました。弟さんは精神的な病と体調不良を抱えており、なかなかゴミ出しができなかったとのこと。
そんな中、部屋のトイレが詰まって水漏れが発生したため弟さんが修理業者を呼ぼうとしたものの、入口から腰辺りまで積もっている物のせいで業者を呼ぶことができず、困り果てて姉に相談したといいます。お姉さんはたまたま「ゴミ屋敷専門パートナーズ」の動画を見ていたこともあり、片付けを依頼することにしました。
早速玄関ドアを開けると、今にも崩れ落ちてきそうなほどパンパンにあふれているゴミの山が。スニーカーや開いていないはずの缶がつぶれているなど、無数のゴミがカチカチに固くなって積み重なっていました。代表の石田毅さんは、荷物を乗り越えて中に入っていきます。
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ワンルームの部屋にもゴミや私物が散乱していて、かなり歩きにくい状態。トイレとユニットバスにも湯舟の高さぐらいまで物があり、1人がようやく入れるぐらいのスペースです。コバエが複数飛んでいるのも確認できました。かなり壮絶な現場ですが、石田さんは「これはクリーニングのやりがいしかないですね。楽しみです」と意気込みます。
次に、水詰まりしているトイレを見てみると、ラバーカップを押し込んでそのままになっているのを発見。これを見た石田さんは「トイレどうしてたんやろ、本当に心配ですね」と、弟さんのことを気に掛けます。
さらに、奥の部屋はカーテンが開いているにもかかわらず、物があふれすぎて日の光が入らない状態。タバコの吸い殻が入った灰皿はゴミの上に置かれており、いつ火事が起きてもおかしくありませんでした。
弟さんの生活を救うべく、石田さんたちは作業を開始。ゴミと私物を分けながら、ひたすら片付けていきます。途中から応援のスタッフも来てくれることになり、スピードアップが期待できそうです。ちなみに、今回のゴミ屋敷レベルは10段階中「6」になるとのこと。「10」のおうちが一体どれほどのものなのか気になります……!
荷物の仕分けを行う中、ブラウン管のテレビやイス、モバイルバッテリーなどさまざまな物を発見。石田さんによると、モバイルバッテリーは普通の袋に入れて処分するととても危険とのこと。火災の原因になるため、別にして処分します。
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また、ハウスクリーニングの工程では汚れを落とすためのコツを解説。油汚れはアルカリ洗剤、水垢が付いている場合は酸性の洗剤が効果的だそうです。
1週間後、ついに全ての作業が終了。荷物やゴミで埋もれていた床がピカピカになって顔を出し、お風呂場、トイレ、キッチンも見違えるほどきれいになりました。費用は38万5000円だそうです。これで安心してトイレの修理業者を呼ぶことができますね。また、これをきっかけに弟さんの心身が少しでも快方に向かってくれたら何よりです。
最後に石田さんは、依頼者側の気持ちに寄り添いながらこう語っています。「今この動画を見ている中で、しんどい人が本当に1人でもいたら、自分にもっと優しくなって、甘えてもいいやって僕は思うんですね。ゴミ屋敷専門パートナーズを始めて6年になるんですけど、コメントでたまにもらう『ゴミ屋敷=だらしない人』。ぶっちゃけ僕も最初はそう思ってました。それがこの仕事をしていく中で、人生の息抜きができなかった人かなって。自分のキャパを超えてしまった人なんだなって。何が言いたいかと言うと、ゴミ屋敷になる人にしか、なる人の気持ちっていうのは分からないんだなって。全部分かってくださいとは言わないんですけど、この動画を見てもらっている方々に実際の心境をもっと分かってほしいなと思って、これからも発信していければなと思っています」。
大掛かりな片付け作業で部屋が見違えるほどきれいになり、コメント欄では「あれだけの状態がこんなにも綺麗になるなんて」「信じられません!!」「こういう仕事には本当に感謝しかありません」「ほんとにプロってすごい」「いつも丁寧な作業で、みるみる綺麗になるのが見ていて気持ちいい」「なったことがある人にしか分からないことがある。本当にその通りなんだな」といった声が上がっています。
明るく優しい人柄の石田さんやスタッフさんたちが悩める人たちの自宅を生まれ変わらせる様子は、YouTubeチャンネル「ゴミ屋敷専門パートナーズ」で公開中です。
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動画提供:YouTubeチャンネル「ゴミ屋敷専門パートナーズ」
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