「家が片付いていない人」が半数以上であることが明らかに - 最多の理由は?【4000人調査】

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2025年01月27日 10:21  マイナビニュース

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プラネットは1月23日、家の片付けに関する意識調査の結果を発表した。調査は2024年12月5日〜6日、4,000人を対象にインターネットで行われた。

○片付けに過半数が苦手意識



片付けが得意かをたずねた結果、「得意」8.5%、「やや得意」28.8%の一方で、最多となったのは「あまり得意でない」43.0%、「苦手」も19.7%と、約3分の2の人が片付けに苦手意識を持っていることがわかった。



また、家が片付いているかについては、「片付いている」は7.7%にとどまり、「大体片付いている」「あまり片付いていない」がともに37%台、「片付いていない」は17.3%となった。「あまり片付いていない」を含む"片付いていない" は55.1%となり、過半数の人が片付けが苦手、家が片付いていない、あるいはその両方、ということのようだ。


性年代別では、男性30代、女性20代で"片付けが得意"が全体よりも高率だが、男性は年代が上がるほどに低下傾向にある一方で、女性は年代差が比較的少ない印象だった。これを反映してか、"家が片付いている"は、女性では60代以上が50%台にのぼり、男性の同年代より10ポイント以上上回る。家にある物の量別では、「多い」とした人のうち"片付けが得意"と"片付いている"ともに2割程度だが、「少ない」人は前者が5割超、後者は約7割と大差が。物が増える一因でもある衝動買い度別も同様の傾向がみられた。


○片付けを行う理由



家が「片付いている」「大体片付いている」と回答した1,799人に、片付けを行う理由について聞いた。57.3%と最も多くの人が挙げたのが「気持ちいいから」で、「見た目がよいから」が5.2ポイント差でこれに続いた。片付いていたほうが衛生的だから」という人も46.3%いた。



男女および性年代別にみると、「来客が多いから」で男性が若干上回るほかは女性のほうが高率を示し、特に「気持ちいいから」と「片付いていたほうが衛生的だから」は女性が10ポイント以上上回った。男女とも20・30代では「見た目がよいから」が「気持ちいいから」を上回ってトップとなっており、若年層は"見た目のよさ"が片付けのモチベーションになるのだろうか。「気持ちいいから」は女性の50代以上では6割を超え、特に70代以上では74.3%と4分の3にのぼる。「生活スペースが狭くなるから」は男女とも40・50代がピークになっているのは、家族構成の変化や子どもの成長も背景にありそうだ。


○家が片付かない理由



逆に、家が片付いていない理由は何なのか、「あまり片付いていない」「片付いていない」と回答した2,201人に質問した。44.8%と最多だったのが「面倒だから」で、これに「物を捨てられないから」40.7%、「片付けが苦手だから」35.5%が続いた。男女別にみると、男性は「面倒だから」が「物を捨てられないから」を8ポイント上回る一方で、女性は0.5ポイントの僅差ながら「物を捨てられないから」が上回っている。また「家族が散らかしたままにするから」は男性12.7%に対し女性26.2%と、13.5ポイントもの大差が。こうした男女の意識差が、片付けをめぐっての行き違いの種になっているのかもしれない。

性年代別では、「物を捨てられないから」は男女とも若年層で低率にとどまるが、年代が上がるにつれて値が上昇する傾向にあり、男性70代以上と女性60代では半数超にのぼる。「物を処分すべきかの判断が難しいから」も同様の傾向であることから、年齢を重ねるにつれて物が増え、取捨選択の判断も含めて片付けが難しくなるのかもしれない。「収納スペースが少ないから」や「優先順位が低いから」「家族が散らかしたままにするから」は女性の30〜50代で高い傾向にあり、「生活スペースが狭くなるから」片付けるのと同様の要因が影響していそうだ。



物の量別では、"多い"人の52.9%が「物を捨てられないから」と回答している。ほかに4項目が3割超に。片や、"少ない"人の首位は「面倒」と「片付けが苦手」が19.2%で並び、全体6位の「優先順位が低いから」が3位と、興味深い結果となっている。


○片付けで意識していること



片付けで意識していることをたずねたところ、最多だったのは「物を使ったら元の位置に戻す」(46.5%)だった。2位は「物の定位置を決める」39.6%。この2つを実行すれば、「あれ?○○はどこにあったっけ?」と探し物をすることも減りそうだ。



「使わない物や不用品を定期的に処分する」と「こまめに整理する」もおよそ3分の1の人が挙げている。"物の住所を決めて、使ったら元の位置に戻し、不用品はこまめに整理・処分する"というのが、うまく片付けるためのポイントなのかもしれない。また、約2割の人が「収納グッズを増やさない」を挙げている。「手始めに、収納グッズを揃えなければ」と考えがちだが、収納グッズも"物"であることから、「結局は物が増えてしまった…」と本末転倒になることも。「リサイクルショップやフリーマーケットで不用品を処分する」も15.3%にのぼった。近年はフリマアプリで手軽に不用品の売買ができるようになり、"お小遣いかせぎ"を兼ねて活用している人も少なくない。


○片付けが難しいと思う物



整理整頓や物の処分を意識しないと、片付いた状態を維持するのは難しいもの。そこで、片付けが難しい物をたずねたところ、「洋服」37.1%、「日用品、生活雑貨」29.1%、「手紙、思い出の物」28.1%がベスト3となった。「洋服」は女性が男性を11ポイント上回り、性年代別では女性30代以下が全体値を下回る一方で同50代以上が40〜50%台と高値を示した。「手紙、思い出の物」も同様に女性50代以上が全体に比べ高率となった。シニア層では、女性では「食器」「家電、布団」「スーパーなどのビニール袋、紙袋」といった生活品が高値だが、男性では「趣味の物」「書籍」「本、雑誌、新聞」が高い傾向にあり、明確な男女差がみられた。若年層では物を持たない生活を意識してか、全体値に比べて各項目で低率にとどまったが、女性の20〜40代では「化粧品、ファッション雑貨」が高値を示している。物の量別では、"少ない"ほど各項目で低率となっており、特に「洋服」「趣味の物」「日用品、生活雑貨」「本、雑誌、新聞」で"多い"との差が20ポイント超に及んだ。


○重い腰を上げるにはどうする?



最後に、自宅の片付けで心がけていることやこだわりなどについて聞いた。



「1年使わなかったら処分すると決めており、洋服、革靴、バッグ、本をゴミ袋2つ分リサイクルショップに売りに行きました。お金になるしお店のポイントをもらえるし、処分代がかからないからお得です」(女性・30代)、「思い出はデジタル化する」(女性・50代)、「体が動く今のうちにと断捨離を始めている。古い服や食器を思い切って捨て、ストックしていたものを使い始めた。もったいないから壊れるまで使うという考えは、片付かない原因だと気づいた」(女性・50代)など、参考となる意見が多く寄せられた。



また「物がなかなか捨てられなくて、収納ケースに入ったまま何年も使わずに置いてしまう」(女性・40代)、「自分の物は捨てられるが、家族のものが捨てられず片付かない。家族に言っても捨てられない性分で、壊れた物でも捨ててくれない。仕方がないので、ゴミと思えるものでも整理整頓して収納している」(女性・60代)、「とにかく旦那さんがモノを買うのが好き。安いと大してデザインがよくなくても買う、持っていても買う、そして古いものを使い物にならないようになるまで捨てない。だからどんどんものが増えて、旦那さんの部屋はどんどん狭くなっていく。早く気づいて片付けてほしい」(女性・40代)、「何回か片付けたけれど、妻と子供がすぐに散らかしてくれるので、もうあきらめました」(男性・50代)など、片付けに関するさまざまな悩み、家族間の片付けに対する感覚の差を嘆く声もみられた。(Yumi's life)

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