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石破茂首相(67)が、1月26日にインターネット番組「ReHacQ」に出演。同メディアのプロデューサーを務める高橋弘樹氏(43)との対談で、首相自らが掲げる“楽しい日本”について語った。
石破氏は動画で、明治政府が掲げた「富国強兵(強い日本)」路線が、敗戦後は「経済成長(豊かな日本)」に転換されたとし、「1964年に東京オリンピック、1970年大阪万博、1972年札幌オリンピック。私は小学校〜高校だったけど、本当に目に見えて豊かになりましたもんね」と当時を振り返った。
高度経済成長期が終わった後でも、「将来に対する不安というよりも、きっと将来良くなる。毎日楽しい」日々を過ごしていたという。そのうえで、“コストカット型経済”が日本の停滞を招いたとし、“楽しい日本”を国民に感じてもらうためにも、企業の付加価値を高める構造への転換が重要だと訴えた。
その後は「選択的夫婦別姓」や「103万円の壁」、「地方創生」などのトピックについて発言。「楽しい日本って、石破は何を言い出したんだとお思いの方もおられるかと思いますが。たとえば、大阪・関西万博、みんなで楽しみましょうよ!ミャクミャクくんというのがいて、楽しいですよ。だんだん好きになりますから」と締めくくった。
終始ポジティブな姿勢を崩さなかった石破氏だが、社会学者の古市憲寿氏(40)は26日にXで、動画を以下のように評価した。
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《うっかり観ているのだけど、想像の何十倍も石破さんがひどくて震えてる。何を聞かれても昭和の昔話から始まる。最近のこととして出してくる話題は約10年前のこと。ちっとも未来の話が出てこない》
石破氏が20日に現地視察し、「必ず成功させるということに向けて努力をしたい」と意気込んでいた万博についても、こう綴った。
《リハックで石破首相から唯一でてきた「楽しい日本」の事例が、「万博」だった。本当に昭和で時代が止まってるんですね。昭和100年を生きてる日本のトップ》
古市は続く投稿でも、《もちろん万博が楽しいに越したことはない》としつつも、《「万博後に何を残せるのか」という発想が、あまりにも欠けている》と指摘。万博やオリンピックに代表される「メガイベント」はレガシーを残すことに関する議論が先行すべきで、今夏の万博はそれが遅すぎるのだという。
古市の一連の主張は反響を呼び、ユーザーからは賛同の声が多く寄せられていた。
《「楽しい」よりも先に生活を「楽に」してほしいですね》
《仮に万博がめちゃくちゃ楽しいとして、行く余裕が無さすぎるんよな》
《楽しさより危機感持ちなさい》
《日本の未来に心配しか感じない》
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今年7月に実施が予定されている参院総選挙。先の衆院選では“大敗”を喫した石破氏だが、“楽しい日本”で有権者を引き付けることができるのかーー。
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