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カーリング男子のコンサドーレが、2月2日開幕の日本選手権(横浜BUNTAI)で連覇を狙う。優勝すれば、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪日本代表候補となり、3月開幕の世界選手権(カナダ)で出場権獲得を目指すことになる。
06年トリノ、10年バンクーバー五輪で女子日本代表の監督を務めたスキップ阿部晋也(45)は、選手として初の五輪舞台を狙う。「先に監督で行った後に選手で行くのは、僕が初なんじゃないかな」。異例の“五輪デビュー”を心待ちにする。
前回の22年北京五輪はコンサドーレが日本代表の権利を得るも、最終予選で五輪出場権を逃し、届かなかった。3シーズンで選手も入れ替わり、当時のメンバーで残るのは阿部と清水徹郎(36)の2人だけ。トライアウトを実施して若手を迎えて、昨年の日本選手権では3年ぶり王座奪還に成功した。「最初は清水と2人でまた再挑戦みたいな。この先どうなるかなっていう思いもあったが、今振り返ったら怖いぐらい順調」と話す。
初戦は3日のキットカーリングクラブ戦。「準備はしっかりできている」。試合を読み切る豊かな経験を武器に、代表切符を狙う。【保坂果那】
◆阿部晋也(あべ・しんや)1980年(昭55)1月6日、常呂町(現北見市)生まれ。96年アイスマンのメンバーとして日本選手権初優勝。05年に女子のチーム青森コーチに就任し、06年トリノ、10年バンクーバー五輪女子日本代表監督を務める。12年に現役復帰し、コンサドーレの前身の4REALを結成。18年にコンサドーレを発足。19、20、21年で日本選手権3連覇。19年世界選手権4位。19年に潰瘍性大腸炎と診断を受け、20年に手術。現在も服薬中。177センチ、76キロ。右利き。ポジションはスキップ。
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◆26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への道 5つの条件を満たすチームが代表候補に決定。(1)24年日本選手権優勝(2)24年世界選手権出場(3)25年日本選手権優勝(4)25年世界選手権出場(5)日本選手権直前の世界チームランキング最上位かつ24、25年日本選手権3位以内の5つで、現時点でコンサドーレは(1)(2)(5)を満たしている。該当チームが複数の場合は、9月末までに代表候補決定戦を実施する。国別の五輪出場権は24、25年の世界選手権のポイント順に与えられ、逃した場合は12月開催予定の五輪最終予選で獲得を目指す。
○…98年長野五輪代表の敦賀信人コーチ(47)が阿部への“恩返し”を果たす。同五輪で自身は出場を果たすも、チームメートだった阿部は出場できなかった。漁師の仕事が多忙な中、23年にコーチの打診を受けると「五輪に出ることになったのも阿部選手の力があったから。力になってあげたい」と引き受けた。2月に理学療法士国家試験が控える日本医療大4年のフィフス敦賀爽太(22)はおい。「関係なしに厳しく言っている」と、成長を期待して指導している。
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