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「佐々木投手に入団してもらうため、ドジャースは1月15日(日本時間)に“最終面談”として共同オーナーの自宅で、すし職人を招いて晩さん会をおこないました。
大谷選手もデコピンを連れて参加しましたが、トイプードルの愛犬・ラムを飼っている佐々木投手を喜ばせるためだったとか。そこでデコピンとラムの誕生日が同じ日だと判明して大盛り上がりだったそうです。実はその場に真美子さんも同席していたと聞いています」(在米ジャーナリスト)
1月23日、ドジャース・大谷翔平選手(30)に“待望の後輩”が加入。元ロッテの佐々木朗希投手(23)が入団会見をおこなった。
「大谷選手も佐々木投手も同じ岩手県生まれ。同郷の後輩ということもあり、一昨年の春、WBCでいっしょにプレーしていたときから大谷選手は佐々木投手をとてもかわいがっていました。
昨年末にも大谷選手は佐々木投手を誘って、山本由伸投手とともにLAのレストランで“プライベート夕食会”を開催。ドジャース入りを強く勧めていたといいます」(スポーツ紙記者)
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佐々木は新背番号「11」のユニホームに袖を通して「ゼロからスタート。身が引き締まる思い」と緊張した面持ちで語ると、いまだに収束しないLA山火事の被災者へ向け、こうメッセージを送った。
「自分も被災して苦しい思いをしましたが、“自分の目標は見失わない”こと、“前を向き続ける”こと、それだけは忘れないようにしていました。ロサンゼルスの街も、今このようにつらい状況ですが、今日から自分もドジャースの一員として、ロサンゼルスの皆さんと前を向いて頑張っていきたいと思います」
『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2024』の著者でスポーツライターの友成那智さんは言う。
「陸前高田市で生まれ育った佐々木投手は、東日本大震災で父と祖父母を津波で亡くしています。父は子煩悩でかねて『朗希は絶対プロになる!』と周囲にうれしそうに話していたそうです。家族を亡くし、本当につらかったと思いますが、佐々木投手は野球に打ち込むことでつらい記憶を忘れさせてくれたのかもしれません。
高校進学時、私立の強豪からの誘いもあった中で、地元の県立大船渡高校を選びました。それは“地元の仲間と甲子園に行く”という夢があったからだとか。
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残念ながら県大会決勝で、大谷選手の母校・花巻東高校に敗れて甲子園には行けませんでしたが、今回のドジャース入団で、野球を通じてLAの人たちも勇気づけたいという強い思いが再び湧き上がってきたのだと思います」
■「少しでも被災地の力になれるように」
大谷も花巻東高校時代に東日本大震災を経験した。前出の友成さんが続ける。
「大谷選手の自宅は内陸でそれほどの被害はなかったようですが、チームメートが家族を失いました。同郷の佐々木投手のことは気になっていたのでしょう。
大谷選手は震災発生から10年のときに『忘れてはいけないこと。少しでも被災地の力になれるように、まだまだ頑張りたい』と語っています。佐々木投手も同じく“記憶を風化させてはいけない”と訴えたうえで『3月11日は毎年、特別な日。試合でたくさん投げて、勇気や希望を届けることができるように頑張りたい』と宣言。
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その翌年も『11年たったが、そのときのつらさや悲しみはなかなか消えない。こうして野球に打ち込めているのはたくさんの支えがあったから。支えてもらった人には感謝しかない』と話していました」
大谷を地元・岩手で応援し続ける「大谷翔平選手ふるさと応援団」の元顧問・立花公夫さんはこう語る。
「大谷選手が野球で“世界一になったことで岩手が世界的に有名になっています。最高のPR大使ですよね。さらに今年、佐々木投手やエンゼルスの菊池雄星投手が活躍することで、東北の人たちをさらに元気づけることになります」
ドジャースは来月、LAで大谷も参加する大規模なファンイベントをおこなう。
「本拠地ドジャー・スタジアムを会場にした毎年恒例のファンイベント『ドジャー・フェスト』が、2月2日におこなわれます。
人気選手やコーチ、OBらがステージ上でファンが聞きたいインタビューに応じたり、グッズやミステリーバッグ(福袋)セールなどの催しが予定されています。
大谷選手がドジャースの一員として初参加した昨年は3万5千人のファンが集まり、インタビューではデコピンの名前の由来が明かされ、好きな食べ物として地元ハンバーガーチェーンの名前があがるなど大いに盛り上がりました。
ただ、ドジャー・スタジアムは現在改修工事中のため、イベントは球場の駐車場でおこなわれます。会場への入場券は1枚20ドル(約3千100円)で販売されますが、収益の一部は山火事の救援活動に寄付されることが決まっています」(前出・スポーツ紙記者)
ロスの球界関係者によれば、地元被災者を元気づける“特設ブース”設置も検討されているそう。
「本来はVIP向けにおこなわれる人気選手との握手会、撮影会などが候補のようです。また、選手たちが軽食を無料でふるまう計画も。特に被災者の心の痛みを知る大谷選手や佐々木投手が率先して“炊き出し”を行う可能性もあります」
2月以降も、被災支援活動は続くと前出・友成さんも言う。
「ドジャースのファンイベントには《メキシコデー》や《コリアンデー》など、海外の選手が中心となった“国際デー”があります。“ジャパンデー”の際には、大谷選手や佐々木投手が登場して、地元・岩手の名物わんこそばや、大谷選手が“世界一おいしい”と誇る地元の『岩泉ヨーグルト』、佐々木投手の大好きな調味料『酢の素』などを使った料理もふるまわれるかもしれませんね」
“東北の味”がLAの被災者たちを勇気づけるかもしれない。
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