運は偶然の産物のように思われがちですが、実は日々の時間の使い方や行動の積み重ねによって引き寄せることができます。時間をどう支配し、コントロールし、行動に結びつけるかが、人生の質や成功の確率を大きく左右します。
今回は、『ホントのあなたは絶対に運がいい!』の著者・中島輝氏に、運を良くするための時間術を3つの視点から紐解き、あなたの毎日をより充実したものにするヒントを紹介してもらいます。
(この記事は、『ホントのあなたは絶対に運がいい!』より一部を抜粋し、再編集しています)
◆運のために時間を支配する
まずは、「時間を自分で支配する」こと。これは、運を良くするための重要な鍵です。自己決定による時間のコントロールは、生活に充実感をもたらします。
たとえば、平日の仕事後や土日の時間を、自分の予定で埋めて楽しみにすることで、人生の質が向上します。会社の時間は変えられませんが、自分の自由な時間をどう使うかが重要です。
この自由な時間を活用して多くの行動を起こすことで、良い偶然が生まれ、運が味方します。
失敗を恐れず、行動を増やすことで成功の確率が高まります。時間の自己管理を通じて、運の良さを引き寄せ、より良い人生を築きましょう。
◆時間をコントロールしてわかったこと
2つ目は「時間を自分でコントロールする」こと。コントロールすることで、人を大切にする気持ちが生まれます。自分の時間を尊重すれば、自然と相手の時間も大切に思えるようになり、ムダや先延ばしが減ります。
さらに、「今は頑張る時期」「今は休む時期」と自分で判断できるため、メリハリのある生活が可能です。
ルーティンに縛られる生活から抜け出し、自分に新しい習慣を与えることで、夢につながる生き方ができます。夢を持つ人たちは、忙しさを楽しみながらも疲れを感じず、自分の人生を主体的に切り拓いています。
運が良い人とは、こうした前向きで主体的な生き方をしている人なのです。
◆行動のスピードと回数がものをいう
3つ目は、「行動のスピードと回数」。これは、運をつかむ鍵です。自分の得意なことがまだ見つかっていなくても、直感に従い、まず行動してみることが重要です。たとえば「楽しそう」という感覚を信じて行動すれば、新しい道が開けることがあります。
素早い決断と行動は右脳を刺激し、チャンスを引き寄せます。孫正義さんの「ファーストチェス理論」では、短時間での判断と熟考の結果に大差はないとされ、迅速な決断が効果的と示されています。
また、「初志貫徹」が必要以上に頑なになっていないか見直し、柔軟な姿勢で軽快に動くことも大切です。
現代のスピード感に適応し、悩むよりも挑戦を優先することで、成功のチャンスが増えていきます。失敗を恐れず、まずは行動することが運を引き寄せる秘訣です。
<文/中島輝>
【中島輝】
(なかしま・てる)作家/対人関係評論家/自己肯定感の第一人者/「自己肯定感アカデミー」代表。著書累計70万部。プロアスリート・経営者・俳優など1万5000人以上の心理カウンセリングを手掛ける自己肯定感の第一人者。独自の自己肯定感理論を構築し人材育成を行い、受講生は3万人を超える