64歳男性・金融資産1億円「お金がありすぎても悩みは増える」老後資金は3000万円あればちょうどいい理由

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2025年02月01日 20:10  All About

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どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住64歳男性のケースを紹介します。
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住64歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:64歳男性
同居家族構成:本人、妻(60歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1000万円
現在の金融資産:預貯金2000万円、リスク資産8000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金41年

現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万円(受給年齢を繰り上げ)
老齢厚生年金(厚生年金):20万円(受給年齢を繰り上げ)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金85万円(年額)、個人年金保険55万円(年額)

年金以外の収入:配当金200万円(年額)

配偶者の年金や収入:給与収入50万円(年額)

ひと月の支出:約26万円

「寿命とともに資金も尽きるくらいがいい」

およそ預貯金2000万円、リスク資産8000万円を保有しているという今回の投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。

その理由として、「老後も一定水準の生活を維持でき、余暇に使う費用もあり、生前贈与等で、寿命が尽きるまでに資金も尽きる。金を残さず、いざこざの元を作らない人生の終わり方をしたい」と語っています。

「穏やかな老後には3000万円あれば十分」

現役時代は、老後資金として「5000万円」貯めることを目標にしていたそう。

「時々、老後のシミュレーションをさせられて。ぜいたくしなければ、夫婦2人、子ども達に迷惑掛けずになんとかなるだろうと思っていた」と投稿者。

しかし「64歳で退職」し、いざ年金生活を迎えてみると、老後資金は「3000万円」程度でよいのではと感じているとのこと。

「お金があると悩みも増える。穏やかに老後を過ごすには、『身の丈にあった』資金と生活で充分だと思う。その『身の丈』が難しいのだが!」とあります。

「不確定な老後を気に病むより今を大切に」

今の生活の満足度については「普通」と投稿者。

「まずは1年間仕事をせずに、趣味で過ごす事にした。1年後に状況を見て、仕事をするかしないか?するとすればどの程度の立場で働くか」を検討するつもりとのこと。

老後資金に不安を感じている現役世代には、「準備しなければ大変な事になるかもしれませんが、今を楽しむ、今を大切にする事が大切だと思います。今を大切に生きていたら、老後も大切に生きていけると思います」とアドバイス。

「老後を気に病むより今を生きること。自分自身の『身の丈』を探す旅を今のうちにして下さい」とエールを送っておられました。

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※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 64歳シングルシニア実家住まい。リスク資産含めて1億だけど、家がボロい上に大きいから建て直しはもちろん耐震補強も金かかり過ぎで未実施。南海トラフが恐い。
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