「値段を二度見した…」2月の食品値上げ1656品目 原材料高、物流費などが大きな要因 4月以降も…【Nスタ解説】

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2025年02月03日 21:30  TBS NEWS DIG

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2月も値上げラッシュが止まりません。しかも、この値上げの波、4月以降さらに本格化する見通しだということです。家計をどう守ればいいのでしょうか。

【写真を見る】お値段そのまま ローソン“盛りすぎ弁当”

2月の食品値上げ 1656品目 コンビニ「据え置き」アピール

コンビニ大手のローソンが3日から始める『盛りすぎチャレンジ』。

人気の「プレミアムロールケーキ」にクリームをこんもりと盛った『盛りすぎ!プレミアムロールケーキ(227円 / 税別)』など、価格は据え置きで、重量や具材などを約47%増量した商品を順次販売します。

ローソン 商品本部 梅田貴之 本部長補佐
「今回は過去最大となる31品目。史上最大のラインナップ」

こうしたお得感を打ち出すキャンペーンの背景にあるのは、この春も続く物価高。

民間の調査会社 帝国データバンクによりますと、2月の食品の値上げは1656品目。平均の値上げ率は14%になり、この値上げラッシュは3月以降も続く見込みだということです。

シウマイ弁当も1000円超 「おかずの内容など変えるわけには…」

“日本一売れる駅弁”ともいわれる崎陽軒の「シウマイ弁当」。2月から120円値上がりし、1070円になりました。

お客さん
「(1000円)超えてほしくなかったね。東京駅で弁当買うじゃない、その時に1000円以下のはこれぐらいしかなかったんですよ」

総務省の小売物価統計調査によりますと、シュウマイの材料となる豚肉は2022年と比べて約9%値上がり。さらにシウマイ弁当のこだわり“俵型のご飯”のお米も約72%も値上がりしています。

70年以上愛され、根強いファンの多い「シウマイ弁当」だけにおかずの内容などを変えるわけにはいかないといいます。

崎陽軒 広報・マーケティング部 山本茜さん
「崎陽軒はこれまでと変わらない内容を続けて提供していきますので、ご愛顧いただければと思います」

卵を思わず「二度見した…」スーパーは仕入れで工夫

値上げの波はスーパーにも…

横浜市にある「スーパーセルシオ和田町店」では、1月16日の卵1パックの価格は税込みで237円でしたが、2月3日の価格は税込み291円。54円も値上がりしています。

お客さん
「前この値段じゃなかったのにと思って。二度見するというか。あれって思うことはよくあります」

その他にもパスタやパスタソースなどの加工食品、お菓子類の多くも2月から値上げになったそうです。

スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「ページ数で2月は4枚の値上げリストになりました。2月からはちょっと値上げするメーカーさんもやっぱり増えてきたっていう印象」

3日に行われた卸売業者との商談。

食品卸売業者
「オリーブオイル、ずっと高値続いちゃってるんで、若干安いやつ探してきたんですよ」

少しでも安く売るために慎重に商品を見定めます。

スーパー担当者
「パスタはこれだけで10(ケース)でいいかな」

食品卸売業者
「ありがとうございます」

スーパー担当者
「だいぶ先までこの条件って継続できそうですか?」

食品卸売業者
「2月いっぱいまでいけるという話なので」

こうした仕入れの工夫もあり、お店のバックヤードには…

スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「安売りできるように商品を仕入れて事前に準備をしております」

2025年は2024年以上の値上げラッシュの春となる見込み…家計を守るため、さらなる工夫が求められそうです。

値上げ 2月 1656品目 4月以降も…今お得なサービスも

井上貴博キャスター:
値上げの波が続いています。

【食料品値上げ1656品目】
・冷凍食品、チルド麺など加工食品:589品目
・液体調味料など調味料:357品目
・シリアル製品など菓子:329品目
(出典:帝国データバンク / 調査:主要食品メーカー195社)

【値上げの要因は】
・原材料高:97.6%
・物流費:79.4%
・エネルギー:56.6%
・円安:15.2%
・包装・資材:68.3%
・人件費:50.9%
(出典:帝国データバンク / 調査:主要食品メーカー195社 / 2025年1〜4月分)

原材料やエネルギーなど海外が要因でどうしようもない部分に、円安も加わり、価格転嫁をせざるを得ない状況です。

今後について、帝国データバンクによりますと、2024年に比べ企業努力によるコスト吸収が限界に近づきつつあるということです。(値上げは)2024年は1万2520品目なのに対し、2025年は1万5000〜2万品目前後の可能性もあるといいます。

ホラン千秋キャスター:
長持ちするものであれば安いときに多めに購入するなどできますが、日持ちしないものなどは家計に響きますね。

井上キャスター:
企業も限界にきているなか、ハウスクリーニングメーカーの「おそうじ本舗」では、1月6日〜2月28日まで『水ま割(みずまわり)』という割引きキャンペーンを行っています。

浴室またはキッチンのクリーニングメニューが通常1万9800円から2200円割引されるそうです。

おそうじ本舗によりますと、▼12月は年末のお掃除需要が増え、▼3月は引っ越しやクーラー清掃の需要が増えるため、1〜2月に季節需要の繁忙を分散するために割引を行うということです。

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  • 大企業は売れるならまだ値上げできると判断する。買えば買うほど高くなるという状態
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