《今後どうなるのか心配》
《打ち切りは文化的損失だと思います》
最終利益は前年比7割減の見通し
フジテレビが放送する国民的アニメ『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』の2作品の“存続”に関して、懸念の声がネット上で広がっている。
「2024年末に中居正広氏が起こした女性トラブルに、フジテレビの編成幹部が関与したと報道されて以降、同局へのCMを差し止める企業が続出。その影響もあって『ちびまる子ちゃん』は1月26日以降、『サザエさん』も2月2日から広告提供がゼロになってしまったんです」(スポーツ紙記者、以下同)
『サザエさん』は放送55周年、『ちびまる子ちゃん』もアニメ化35周年を迎えた長寿番組で、国民的アニメと称されるほどの知名度を誇っている。
「2月5日、フジテレビの親会社『フジ・メディア・ホールディングス』は、今年度のグループ全体の最終利益が前年度に比べ最終利益が7割以上減少。最終的に98億円になる見通しと発表するなど、広告収入の落ち込みが顕著に現れています。一部では、収益減により制作費も減ってしまい、同局のドラマやバラエティー番組の制作も難航していると報じられています」
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予算の都合で打ち切られるアニメ番組は少なくない。
フジテレビからの正式回答
「アニメの制作費は1話あたり1000万円から3000万円ほどが相場だと言われています。この金額で毎週作るので、スポンサーの協力は必須です。 2004年に放送開始した週刊少年ジャンプの人気アニメ『BLEACH』も、2007年に放送スタートしたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎(5期)』も人気作品でしたが、スポンサーの撤退で打ち切られたといいます」
今回のスポンサー撤退によって、ネットを中心に囁かれる“国民的アニメの打ち切り説”を、制作サイドはどのように受け止めているのか。
『ちびまる子ちゃん』を制作する『日本アニメーション』にフジテレビへのCM提供見送りに関して問い合わせるも、期日まで回答はなかった。
一方、同様の質問を『サザエさん』を制作している『エイケン』に問い合わせると、
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「弊社より回答を行っておらず、ご質問がございましたらフジテレビ様へご取材いただければと存じます」
との返答だった。放送元であるフジテレビに問い合わせると、CM提供の見送りに関しては、
「営業の詳細については回答を控えさせていただきます」と明言を避けつつも、両作品の今後の放送に関して、「原作元や制作会社の皆様のご協力のもと、今後も制作・放送してまいります」
と、両作品の放送継続の姿勢を示した。国民的アニメへのCM提供が戻るのは、いつになるのか――。
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