昨年経常黒字、過去最高=29.2兆円、配当金など増加―財務省

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2025年02月10日 11:01  時事通信社

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 財務省が10日発表した2024年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支の黒字額は前年比29.5%増の29兆2615億円と過去最高となった。配当金や利子の収支を示す第1次所得収支の黒字拡大が主因。同収支の黒字幅も過去最大だった。

 第1次所得収支は11.3%増の40兆2072億円の黒字。円安進行でドルなど外貨建てで入る収益の円換算額が膨らんだ。金融・保険業などの海外子会社からの配当金が増えたほか、債券利子の受け取りも伸びた。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3兆8990億円の赤字(前年は6兆5009億円の赤字)。輸出額は半導体等製造装置や自動車などが好調で4.5%増の104兆8698億円となった。輸入額は1.8%増の108兆7688億円。パソコンなど電算機類は増えたが、エネルギー価格の下落で輸入額全体の伸びは抑えられた。

 サービス収支は2兆6162億円の赤字(同2兆9158億円の赤字)で、前年から赤字幅は縮小。訪日客の増加で旅行収支の黒字額が5兆8973億円と過去最高になったことが寄与した。

 同時発表した24年12月の経常収支は前年同月比17.8%増の1兆773億円の黒字だった。黒字は23カ月連続。 

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