強盗殺人容疑で逮捕された久保田陸斗容疑者(22)について、中学時代の同級生は「目立つタイプではなかった」と振り返る。「メンズ地下アイドル(メン地下)」に活躍の場を求めたが花開かず、事件時は金の工面に困っていたとみられる。
関係者によると、久保田容疑者は学生時代を東京都昭島市で過ごした。中学校で同じクラスだった女性(22)は「友達とけんかすることもあったが、地味で目立つタイプではなかった」と話す。
別の同級生の男性(22)は中学卒業後、金髪でピアスをした同容疑者の写真をSNSで見たことがある。記憶にある姿との違いに驚いたといい、「教室の隅にいるような静かな感じだったのに。ホストなどへの仕事の憧れがあったのかも」と話した。
久保田容疑者は19歳ごろ、東京・歌舞伎町でメン地下の活動を始め、「りんたろう」の芸名でライブや撮影会をこなした。当時を知る女性は「ファンは1人か2人ぐらい。あまり人気はなかった」と打ち明ける。
メン地下を1年ほどで卒業すると、2023年秋ごろからは運営業務などの裏方として活動するようになった。だが、金銭事情は苦しかったとみられ、24年10月に関与したとされる千葉県内での強盗致傷事件前には「何でもいいから仕事下さい」とSNSに投稿していたという。